climate strikeという単語が最初にコリンズ英語辞典に登場したのは2015年のことで、同年にはパリで「第21回気候変動枠組条約締約国会議」が開催され、大規模なデモ活動が展開されていた。climate strikeは当時、「気候変動対策を求めるデモに参加するため学校や仕事を休む抗議行動の一形式」と定義されていた。
この単語の利用率は近年、急速に高まっておりコリンズの編集チームによると2019年〜2019年にかけて利用頻度は100倍に高まったという。今年の単語の候補としては、自身の体をありのまま受け入れようという運動を意味する「BoPo(ボディー・ポジティブ)」や、SNSの「インフルエンサー」、AIを用いて本人そっくりのフェイク画像を生成する「ディープフェイク」も選ばれた。
また、過去にはフェイクニュース(2017年)やブレグジット(2016年)、ストリーミング動画サイトでのイッキ見を意味するビンジ・ウォッチ(2015年)も選ばれていた。
「英単語のトレンドから、困難な時代であっても前向きな結果を導こうとする人々の意思が読みとれる。コリンズの編集チームは、環境面で人々が状況の改善に向けて立ち上がろうとしていることを察知した」とコリンズは声明で述べた。
気候ストライキを意味するclimate strikeという単語は、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリの活動が注目を浴びた結果、ここ1年で頻繁に用いられるようになった。