それによると、インフルエンサーがブログ1記事で受け取る報酬は250ドルから400ドルで、ここにはSEO(検索エンジン最適化)費用も含まれているという。
インフルエンサーマーケティング分野で8年間の経験を持つマシューズは、SocialMediaTodayに掲載した記事で「グーグルの検索結果に即座に反映されるブログの投稿と、SNSの投稿を組み合わせることが、ブランド告知に最大の効果を発揮する」と述べた。
調査対象となったインフルエンサーの全員が、投稿の報酬として商品の無料提供よりも、現金を好んでいた。連邦取引委員会(FTC)は、インフルエンサーらに投稿が広告であることを明示するよう求めている。しかし、インフルエンサーの大半は、投稿が金銭の見返りを前提としたものであっても、読み手がその記事への信頼を失わないことを望んでいる。
「インフルエンサーマーケティングがうまく機能するためには、書き手に対する読者の信頼が大切だ」とマシューズは指摘した。「ブランドはインフルエンサーの能力を信頼すべきだ。また、インフルエンサーはフォロワーらに対し、彼らが本当に良いと思ったプロダクトのみを、紹介している事を示さねばならない」
インフルエンサーとブランドの関わり方については、ブランドがインフルエンサーに働きかけるのではなく、インフルエンサー側がブランドに提案を行う場合のほうが多いことも明らかになった。さらに、調査に回答した400人のインフルエンサーの75%が、ブランドと書き手を結ぶインフルエンサーネットワークに参加していると答えた。
「ブランドは、インフルエンサーらに対しオープンなイメージを作り、彼らがアクセスしやすい存在になる必要がある」とマシューズは指摘した。「公式サイトにインフルエンサー向けの窓口を設置することも、良い方法といえる」と彼女は述べた。
一方で、ブランドが気をつけねばならないのは、フォロワー数を不正な手段で水増ししているアカウントや、虚偽のパートナーシップを実績にあげているインフルエンサーを排除することだ。
怪しいインフルエンサーを見抜くためには、事前にエンゲージメント指数の開示を求めたり、これまでのスポンサーシップを精査することが有効とされた。