職場でのセルフケア実践方法

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セルフケアというと、泡風呂につかったり、長期休暇をとったり、瞑想(めいそう)をしたりといったことが思い浮かぶかもしれない。仕事から離れ、精神的、感情的、身体的な健康を養う時間を作る必要性についてはよく語られている。だが、仕事でのセルフケアについてはどうだろう? 実は、「学習」は職場での究極のセルフケアであり、キャリア促進に欠かせないものだ。

リンクトインの最近のアンケート調査によると、米国の社会人の半数以上(52%)がセルフケアは学びと自己向上だと考えている。そのうちの大半(68%)が、仕事で学びと成長を得ている時は燃え尽きを感じることが少ないと回答した。私は過去に、もはや挑戦できることがないという理由で仕事を辞めたことがあり、こうした回答は完全に共感できる。仕事での成長機会(社外の講習、学費援助、専用オンライン資料など)を提供する職場は、そうでない職場と比べて、従業員の残留率もやる気も高い傾向にある。

回答者の4分の3近く(72%)が、仕事で最も充実感を得られるのは新しいスキルを学び、磨いている時だと回答。また、大多数(81%)が継続的な学習はキャリア上の成功に重要だと考え、71%が人生の重要な局面で学びのために時間を費やすことに幸せを感じている。現代の新しい経済や競争率の高い求人市場では、学びは必須なのだ。

この現実にもかかわらず、職場で学びを得るに当たっては、時間が大きな障害の一つとなっている。考え、現実的な目標を見出し、達成する時間を作ることは難しい。調査では半数以上(55%)が新しいスキルを習いたいものの、その時間がないと答えている。そんな人が状況を変えるための小さなステップを以下に紹介する。

・上司と話す

上司は職場での最大の協力者になり得る。メンターとして、学習機会を与えつつ、自分に責任を果たさせるよう監督してくれる存在だ。そのため、上司を可能な限り自分の仕事経験の一部に組み込むこと。自分の目標について話し、学びがどれだけ自分にとって大切かを知らせる。職場で学びを得るための簡単で実行可能な方法を提案できるようにしておこう。

会社によっては定期評価の時期があり、こうした話題が通常そこで出てくるものだが、それまで待つ必要はない。上司と目標について話すことで、学びの機会の話にもっていくことができる。上司は学習のために仕事を休むことに理解をより示してくれたり、さらには奨励すらしてくれたりするかもしれない。
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編集=遠藤宗生

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