「休憩時間にスマホ」は逆効果 集中力をそぐとの研究結果

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この調査は、スマホを使うことによるエネルギーの消耗を私たちが過小評価しがちで、逆に脳の能力を過大評価しがちなことを明らかにしている。私たちは集中力を低下させる要素がどれも同じだと思っているが、実はそうではないことが科学から示されている。全てのものが同じだけの注意力を要し、エネルギーを消耗させ、結果としてパフォーマンスに同程度の影響を与えるとは限らない。

私たちはまた、自分がスマホとどれほど強い感情的つながりを築いているかについても過小評価している。スマホはもはやただの機械ではなく、私たちの“相方”のような存在になった。具体的には、何らかの感情を持たせるような非常に多くのものにアクセスさせてくれる擬似の相方だ。

先述の調査では、「この研究結果は、人々がコンピューターなどの他の電子機器と比べ携帯電話に認知的・感情的により依存しているという、現在発展中の仮説を裏付けるものだ」と述べている。

カーツバーグは記者声明で「空き時間のたびにスマホに手を伸ばすことから生じる悪影響を理解することが重要だ」と補足した。

「私たちは、スマホを使った休憩が他の休憩方法と何も変わらないと思ってしまうが、使うことによって集中力はますます低下し、作業に再び関心を向けるのが難しくなるかもしれない」

翻訳・編集=出田静

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