「世界一高い山」はエベレストだけではないという事実

ハワイ島のマウナケア(Getty Images)

世間のほとんどの人は、世界一高い山はエベレストだと思っているが、それは何を基準にするかによって変わってくる。下記に例をあげてみよう。

世界で一番「標高」が高い山は? という質問に対する正解は、標高8848メートルのエベレストだ。しかし、ここでいう標高は地上に顔を出している部分の高さであり、海に隠れている部分から頂上までの距離では、別の山がエベレストを上回る。

海底からの距離を測った場合、世界で最も高い山は1万203mのハワイのマウナ・ケア山ということになる。ただし、マウナ・ケア山の標高は4205mとされている。

さらに、「山頂が地球の中心から最も離れている山」という基準で選んだ場合、エクアドルのチンボラソ火山がトップになる。チンボラソ火山の標高は6268 mだが、地球の中心からの距離はエベレストを上回っている。

背景には、地球は完全な球形ではなく、楕円形をしていることがあげられる。チンボラソは地球の半径が最も広い赤道付近にあるため、地球の中心から測ると、最も高い山となるのだ。

他にもこんなトリビアがある。

Q:火星で最も高い山は?
A:オリンポス(周囲の地表からの高さ2万7000メートル)

Q:コロラド州で最も高い山は?
A:エルバート(標高4401メートル)

Q:アメリカで最も高い山は?
A:デナリ(標高6190メートル、アラスカ州)

編集=上田裕資

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