ビジネス

2019.08.22 06:00

女性の起業支援、世界経済に最大530兆円の効果との調査結果

Olena Yakobchuk / shutterstock.com


2. メンターシップと人脈作りの機会の増加
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女性起業家の道のりは困難なものになるかもしれず、メンターシップの機会は非常に有益となる。女性が自分の企業を売り込むため部屋に入ると、そこにいる相手は自分とは違う人々だ。ある調査によれば、VC企業トップ100のパートナーの女性比率はわずか8%となっている。人が自分に似た人を好む傾向は「私に似ている効果(Similar-to-me effect)」と呼ばれ、女性がVC資金を得ようとする際によく見られる。これは、非白人の女性、特に女性起業家の中でも最も早いスピードで増えている黒人女性にとってはさらに大きな問題だ。

新たに起業した女性は、既に成功を収めている女性事業主とパートナー関係を作ることで、今後直面し得る障害の乗り越え方や資本調達方法をより深く理解することができる。交流イベントへの出席に加え、女性が成功するのに必要なスキルを身に着けることを目的とした「The Boss Network」や女性起業家協会などのグループへの参加も有益となるだろう。

3. 意識向上と教育
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2017年のハーバード・ビジネス・レビュー誌の記事では、経営者の身元を伏せた状態で資金探し中の事業を評価するシステムを提案している。投資家にとっての明らかな利点は、女性主導の事業が男性主導の事業より優れているという事実にあり、これは最終的に投資家にとって影響が出る。起業の男女格差を精査する調査は今後も続ける必要がある。この点に関する意識や理解が深まることで行動や変化を促すことができるかもしれない。

提案された解決策についての議論を増やす必要もある。この問題についての調査を増やすことに加え、女性が手掛ける事業の到達度や声を増幅させる力は誰しもが持っている。女性主導の事業をサポートする姿勢を示すことは、小さいながらも、そうした事業の認知度を高める絶大な効果がある。女性が所有する事業の成長に役立つリソースを共有することもまた、成長と拡大の助けになるだろう。

編集=遠藤宗生

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