ガーデンは、「オンデマンドの食品サービスが急成長する中で、使い捨ての包装材がなくなることはない。同時に、プラスチックが海や川に流入していることを受け、持続可能な解決策を求める声は高まっている」と指摘。
また、「食品会社はプラスチックに代わるというだけでなく、食品の品質と顧客体験、コストの面でもより良いソリューションを積極的に模索している」と述べている。
包装材において、こうした状況が後押しするのが「成形繊維」というソリューションだ。ズームは成形繊維の専門知識を持つピボットの買収によって今後、プラスチックと同様の性能特性を持ちながら、プラスチックや段ボールより低コストで生産できる包装材の開発を目指す。使用する素材として検討しているのは、バガス(サトウキビの搾りかす)、小麦、竹、わらなどだ。
ガーデンによれば、これらの素材は農業廃棄物であるため、より持続可能で、生産にあたって使用する水もエネルギーも、プラスチックや紙、発泡スチロールより少なくて済む。紙を使わないことは、森林伐採の抑制にもつながる。さらに、同社の包装材は堆肥化が可能で、使用後に再びフードシステムに戻すことができるものだ。
ガーデンは、成形繊維を使った素材は包装材の中でも最も早いペースで成長している分野であり、熱成形によるプラスチック製包装材に取って代わるものになると見込んでいる。