昇給を実現するための3つのヒント

Jeanette Dietl /shutterstock.com


──書類をひと通り揃えたら、どのように自信を持って上司へアプローチすべきでしょうか?

カータス 上司との面談を設定します。できれば対面が良いですが、リモートで働いている場合などは電話でも良いでしょう。そして面談では、自分の要求を感謝の言葉と質問との間に入れ込むようにします。例えばこんな感じです。

「面談の時間を取っていただきありがとうございます。3年間に渡りここで働く機会を与えていただいたことにはとても感謝しています。この間、A、B、Cのプロジェクトをこなすことができました(ここで、実績をまとめた文書から1〜3つの事例について説明し、上司に用意した文書を渡す。また、目標を上回ることができた証拠として職務内容も提示する)。このことから、給料を2万5000ドル上げていただきたいと思っています。市場調査をしてみたところ、この額が業界水準に沿っていることを確認しました。どう思われますか?」

──質問で締めるのは、少々危険でないでしょうか?

カータス いいえ、大切なポイントです。上司にはあくまで対話を求めており、要求を突きつけているわけではないからです。こうすることで、貴重な情報も得られます。私がかつて上司に昇給を願い出た際、この質問を投げかけると、こう言われました。「もっと早く昇給を願い出るべきでしたね。それどころか、今から3カ月後にはさらにもう一度昇給を求めた方がいいでしょう」

上司に質問を投げかけた後は、黙って相手の回答を待つべき。自分の目標への妨げとなりかねない発言で沈黙を埋めることはしないように。上司からどんな答えが返ってくるかは、聞いてみるまでわかりません。

編集=遠藤宗生

ForbesBrandVoice

人気記事