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アルコールの消費量が世界全体で着実に増えていることが、医学誌『ランセット』に掲載された最近の調査から明らかになった。

全世界の年間アルコール総消費量は、1990年には210億リットルだったが、2017年には357億リットルと、70%上昇したという。こうした流れを押し進めているのは低所得国と中所得国で、ベトナム、インド、中国では消費量が大幅に増加している。東南アジアでは、2010年から2017年の7年間で、アルコール消費量が34%も増えた。

2017年現在、大人1人あたりのアルコール年間消費量が世界で最も多かった国はモルドバ共和国(旧ソ連を構成していた国のひとつ)。純アルコール換算で平均15リットルだった。一方、最も少ないのはクウェートで、年間平均0.005リットル(5ml)だった。

この上昇傾向は2030年まで続くと予想されており、そのころには、最も大量のアルコールを消費する地域はヨーロッパではなくなる見込みだ。

下のインフォグラフィックは、2010年から2017年の傾向を、調査対象国の一部を取り上げて詳しく見たものだ。ベトナムではアルコール消費量が激増し、2010年から90%近く増えた。インドも同様に顕著な伸びを見せ、同期間での平均年間消費量は37.2%増となった。

一方、多くの先進国では2010年以降、微増か微減となっている。アメリカは5.4%増だった。ロシアのほか、イギリス、カナダ、オーストラリアでは飲酒量が減った。

この調査ではさらに、アルコールを飲まない人の世界全体における割合を算出。飲酒を控えている人の割合は、1990年には46%だったが、2017年には43%に低下した。

2017年における1人あたりの年間平均アルコール消費量(単位:リットル)と、2010年と比較した増減率

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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