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フォーブスは5月15日、「世界の有力企業2000社ランキング(グローバル2000)」を公開した。本年度のメディア企業の動向で注目すべきは、数十億ドル規模の合併が相次いだ結果、業界の勢力地図が激変したことだ。さらに、伝統的なエンターテイメント企業らが先を争って、ストリーミング革命に参加し始めている。

総合ランキングで431位のネットフリックスは、世界で5番目に大きなメディア企業に成長し、昨年から169位もポジションを上げた。

コンテンツ数を大幅に増やし、「ストレンジャー・シングス」や「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」「バード・ボックス」などのオリジナル作品で支持を拡大した同社は、2018年に会員数を26%増大させた。

他のメディア企業が組織再編を進めるなかで、ネットフリックスにはその必要がない。メディア業界は今、大きな変化に直面している。アメリカ映画協会(Motion Picture Association of America)のデータでは、2018年は消費者らの映画館への支出額が史上初めて、デジタル・ホーム・エンターテイメントへの支出額を下回る年になった。ネットフリックスを取り巻く状況は、盤石だ。

総合ランキングで70位のディズニーは、昨年に続き世界で2番目に巨大なメディア企業の地位を守り、ストリーミングのトレンドに飛び乗ろうとしている。今年3月に同社は、21世紀フォックスの映画事業(20世紀フォックス)の買収を完了し、「X-MEN」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」などの権利を手に入れた。

ディズニーは今年11月にストリーミングサービスの「Disney +」を始動するとアナウンスしており、「スター・ウォーズ」シリーズやマーベルの作品を武器に、この市場に乗り込もうとしている。月額6.99ドルという価格設定のDisney +は投資家からも高評価を獲得し、立ち上げのアナウンスの翌日、ディズニーの株価は10%の上昇となった。

5月にディズニーは、コムキャストが保有するHulu株を買い取り、Huluを子会社化すると発表した。Disney +が家族向けのサービスになる一方で、Huluには成人向けのコンテンツが大量に用意されている。

メディア業界で世界1位の規模を誇るのは、時価総額1900億ドル以上のコムキャストだが、米国人の間ではコード・カッティング(ケーブルTVの解約)が進んでおり、今後の業績にダメージが予想される。

コムキャストは2019年の第1四半期に、12万1000名の契約者を失っていた。コムキャストはHuluの経営から手を引くことになるが、広告つきの無料の動画ストリーミングサービスのNBCUniversalの立ち上げを準備している。

編集=上田裕資

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