以下に、ストレスを減らし仕事での燃え尽きに対抗するために両者が教えてくれた4つのシンプルな方法を紹介する。
1. 「集中タイム」に集中する
マイクロソフトのデータによると、仕事に邪魔が入るまでの平均時間は約3分、仕事に戻るまでの平均時間は約20分だ。このデータが示す通り、集中当初の瞬間を一度逃すと、集中力を取り戻すのは難しい。
メールやソーシャルメディア、アプリなど、頻繁に気が散る原因となるものの通知を停止するツールを、自分のノートパソコンにインストールすることを検討しよう。
これらのスイッチを切っておけば仕事に集中できる。実際に作業が終わってから内容を確認すればよい。
2. 散歩休憩をとる
マイクロソフトのデータによると、昼食後に自然の中を20分歩くと、創造力が大幅に高まる。
1対1の打ち合わせなら、軽い散歩をしながらやってみよう。
ミーティングは室内でしなければいけないという決まりはない。職場外に打ち合わせ場所を設定すれば、そこまで歩いて軽い運動ができる。こうすれば、驚くほど多くのアイデアがわいてくるはずだ。
3. 瞑想する
これは何度言っても足りないことだが、精神を穏やかで集中した状態にするには、瞑想(めいそう)がカギとなる。
実際のクラスに参加したり、日中に考えを漂わせる時間を取ったりして、ストレス削減効果があることが知られている瞑想を習慣にしよう。
例えば朝、仕事に行く前に時間を取って、その日のことを考える。こうして精神的なゆとりを作り出すことで、どんな挑戦にも取り組む気構えができるだけでなく、前日から残った不安を和らげることもできる。
4. 線引きをする
仕事中毒の現代では、24時間仕事に対応可能な「常にオン」状態の人が増えつつある。
常に忙しい状態は、たとえそれが生産的でなくても良いことだととらえられる一方で、休みをとるのは弱さの表れだとみなされる。その結果、燃え尽きるまで働き、パフォーマンスにも悪い影響が出る。
これを避けるカギは線引きだ。午後6時以降はメールの確認をしない、寝る前に漠然とソーシャルメディアをチェックしない、などといったルールを決めて、それをしっかり守ろう。
仕事や私生活でも、受け入れられることと、決して受け入れられないことを明確にしておくこと。寝る前のメール返信が求められるような仕事は辞めた方がいいかもしれない。
それが何であっても、自分の中で線引きをして、自分に何を期待できるのかを周囲に知らせること。こうしたルールは、プレッシャーの高い今日の仕事環境をより上手く生き抜き、バランスを取る助けとなる。