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I focus on the expanding arena of automotive technology.

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世界では膨大な数のドライバーが、車両の走行データを無料で開示しており、交通情報プロバイダのINRIXやIBMはデータの分析によって利益を得ている。

しかし、英国の自動車メーカーの「ジャガーランドローバー」は、スマートウォレットと呼ばれるシステムを開発し、車両のオーナーが走行データから報酬として仮想通貨を受け取れる仕組みを構築した。

同社は、渋滞や道路の補修状況のデータを運送会社や自治体に販売することで、収益化を図るという。

高級車メーカーとして知られるジャガーは、ドイツ本拠のIOTA財団と共同でこのテクノロジーを開発した。IOTAは、IoTデバイス同士の通信のための仮想通貨プロジェクトとして知られている。

車の持ち主がどれほどの額を稼げるのかは不明だが、ジャガーによるとウォレットに貯まったコインは高速料金や駐車代の支払いに使えるという。

さらに、データをシェアすることで地域の渋滞を緩和し、通勤時間の短縮や二酸化炭素の排出削減などの効果が見込めるという。

ジャガーは現在、エンジニアリング部門を置くアイルランドでこのテクノロジーのテストを実施中だ。同社はF-PACEやRange Rover Velarなどの車両にスマートウォレットを搭載し、試験を行っている。

自動車部品メーカーのコンチネンタルらも、走行データをブロックチェーンで管理する試みを進めているが、仮想通貨を車両のオーナーに支払うメーカーはジャガーが初めてだ。個人のプライバシーに関わる情報を収集するのと引き換えに、自動車メーカーが報酬を支払うという取り組みは非常に興味深い。

編集=上田裕資

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