しかし人生では、財務関連の特定の行動にそれぞれ適した時期がある。その時期に適切な決断を下すことで、将来成功を収めることができる。
ここでは財務に関連し、各年齢層で取ることができる最善の行動を紹介する。
20代/基礎を築く
20代に入るときと出るときでは、おそらく全く異なる人生のステージにいることだろう。多くの人は大学時代に20代になり、30代になるときには短くはあるが満足できる職歴を備えているはずだ。
この時期には、たとえ誤った判断をしたとしても回復する時間がある。しかしここで愚かな習慣を身につけてしまえば、それはなかなか消えない。
独立系投資顧問会社、ザ・DBS・カンパニーズ(The DBS Companies)のマネジングパートナー、セオドア・シューマンは「20代は貯蓄を優先し、クレジットカードローンを多く作るなどの危険を避けるべき時だ」と述べた。
この2つをどちらも達成する方法が一つある。それは自分の優先事項と合致し、少なくとも一部を貯蓄に回せるような合理的な予算を作成することだ。ためた分はたとえ少額だったとしても、緊急時の蓄えや、あなたの拠出金にマッチした額を企業が拠出する雇用主の退職金制度(米国の確定拠出年金である401kなど)に回そう。
30代/貯蓄目標を達成する
30代は投資に最適な時期だ。この時期を賢く使えば、金銭的な見返りがある。
以前は少ない金をかき集めて生活していた人も、ここでは貯蓄に専念すべきだ。退職後の生活のため、収入の15%を貯蓄することを目指そう。
資産を成長させる上で最も役に立つ財産は(もちろん、金自体は除き)時間だ。成人してからの20年がとても重要なのもこのためだ。早くから投資を始めることで、複利を通して資産を成長させる時間を持てる。
この時期には、他の目標にも取り組むことになるかもしれない。20代のうちに身につけた節約の習慣が効果を発揮するはずだ。財務的な目標や責任が山積するようになると、自分の価値観に基づいた予算を持つことで優先順位をつけられるようになるだろう。
米資産運用大手ティー・ロウ・プライスの上級ファイナンシャルプランナー、スチュアート・リターは「何がより重要か、あるいは重要ではないかをしっかりと考える時間を早いうちから取るべきだ」と述べた。「大きな家を買うため古い車に乗って節約したり、休暇を取るために小さな家に住むことを受け入れたりすることができる」