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Forbes JAPAN Web編集部

1位 京都大学(TK Kurikawa / Shutterstock.com)

英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(以下「THE」)は、ベネッセと協働し、「THE世界大学ランキング日本版2019」を発表した。このランキングは2017年に初めて発表し、今年で3回目になる。

現在、日本国内では高等教育に関する3つの改革、「高大接続改革」「大学教育改革」「大学経営改革」が進められている。このランキング発表は、日本の大学の教育改革のひとつの指標となるとともに、国内外の大学進学希望者の大学選びのツールとして参考にしてもらうのが狙いだ。

ランキングには、大学の魅力や特性が表れるように、大学の「教育力」を測る設計となっている。ランキング指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成され、学生の学びの質や成長性に焦点があたる。

また今年は指標における「教育充実度」により比重を置く目的で、学生調査の結果が指標項目に加わった。教員・学生の交流、協働学習の機会、授業・指導の充実度、大学の推奨度の観点が3つの項目として追加されている。

今年の順位の決め手は

2017年のランキングでは京都大学は3位、東京大学は1位だった。昨年の順位では京都大学が2ランク上げ、東京大学と並びトップになっていた。

今年は京都大学が初めて単独1位を獲得し、東京大学が2位となった。続いて3位に東北大学、4位に九州大学、同率5位で北海道大学と名古屋大学がランクインした。
 
昨年は同点1位だった東大と京大は一体どこで差がついたのか。京都大学の「国際性」の指数は2018年の66.3から今年は69.8と上がったが、東京大学の指数は65.0から63.8に下がっている。

2015年に京都大学は国際化支援体制強化事業を立ち上げ、各学部・研究科が実施する「学部生・大学院生を受け入れる特色ある留学生コース」や「留学生短期受入プログラム」の支援を続け、キャンパスの国際化を強化している。

「THE」のチーフ・ナレッジ・オフィサー Phil Baty氏は、「日本の生徒たちはどの大学の教育を信頼するか、という人生の中で最も重要な決断の一つを行っており、質の高い教育こそ彼らの成功にとって極めて重要だ」とコメントしている。

THE世界大学ランキング日本版2019(総合順位1位〜20位を抜粋)
順位/大学名/各スコア(総合/教育リソース/教育充実度/教育成果/国際性)

1位 京都大学 / 82.0 / 84.4 / 78.8/ 98.4 / 69.8
2位 東京大学 / 81.9 / 87.0 / 79.9 / 97.3 / 63.8
3位 東北大学 / 80.2 / 82.5 / 80.9 / 95.6 / 63.2
4位 九州大学 / 79.5 / 76.9 / 77.2 / 96.9 / 73.4
5位 北海道大学 / 79.3 / 74.3 / 81.7 / 93.7 / 72.8
5位 名古屋大学 / 79.3 / 77.6 / 80.3 / 95.7 / 67.8
7位 東京工業大学 / 79.0 / 77.5 / 76.7 / 93.5 / 73.4
8位 大阪大学 / 77.9 / 78.8 / 77.1 / 96.6 / 62.4
9位 筑波大学 / 77.5 / 74.3 / 84.5 / 90.4 / 61.8 
10位 国際教養大学 / 76.7 / 51.4 / 92.4 / 72.0 / 100.0
11位 国際基督教大学 / 72.7 / 54.3 / 90.4 / 50.1 / 95.4
12位 広島大学 / 71.8 / 66.7 / 78.2 / 74.0 / 69.3
13位 早稲田大学 / 71.5 / 53.1 / 79.9 / 93.6 / 72.4
14位 慶應義塾大学 / 70.4 / 60.5 / 76.3 / 95.9 / 58.0
15位 一橋大学 / 68.5 / 52.4 / 77.8 / 81.4 / 71.8
16位 神戸大学 / 68.0 / 66.7 / 73.2 / 80.0 / 52.7
17位 上智大学 / 67.9 / 45.9 / 83.5 / 66.8 / 83.0
18位 金沢大学 / 66.6 / 65.8 / 76.1 / 60.6 / 58.8
19位 千葉大学 / 66.4 / 64.6 / 75.2 / 72.9 / 51.2
20位 東京外国語大学 / 65.9 / 44.9 / 80.1 / 66.3 / 80.2

文=須貝直子

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