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Madrugada Verde / shutterstock

2018年にスリランカを訪問した観光客数は230万人超。前年比10.3%での伸長となる。日本と同様のインバウンド伸長率を誇るスリランカで、小田急電鉄、UDS、TAD、ステイジアキャピタル4社共同でスリランカでのリゾートホテル開発に着手した。

4社の開発総額は約25億円を予定し、2020年度の開業を目指している。スリランカの観光資源としては、「8つの世界遺産や豊かな自然、四方を囲む海でのアクティビティ、アーユルヴェーダ」などが有名だ。

小田急グループでは人口減少時代を迎える日本以外で成長マーケットを模索する中で、「観光業をはじめとして高い可能性を持つスリランカに着目」していたという。

小田急グループ傘下のUDSは、良品計画とのパートナーシップのもと、MUJI HOTEL BEIJINGを2018年に開業している。同社は「まちづくりに必要な用途(住宅・ホテル・商業施設・ オフィス・公共施設等)と機能 (企画・設計・家具・建材・運営)を複合化させることで、各地域にオンリーワンの場をつくることを強み」としており、コロンボのバンダラナイケ国際空港から177km、車で3時間ほど離れたスリランカ南部のビーチ、ミリッサを開発地として選んだことは興味深い。

観光産業が伸長しているスリランカは、財務的には問題を抱える。

同国は対務危機に陥っていて、2017年に戦略的要衝である南部ハンバントタ港の運営権を中国国有企業に99年間貸与している。中国は大陸からインド洋へのアクセスを確保すべくスリランカを重要拠点としているようだ。

世界127の国や地域で6700以上のホテルを誇る世界最大手のマリオット・インターナショナルもスリランカでのホテル開発に着手している。

同社がもつ30ブランドの中でも高級ラインである「JWマリオット・コロンボ」と「ザ・リッツ・カールトン コロンボ」をスリランカの経済中心地であるコロンボに2021年に開業する。

世界最大のホテルチェーンによる開発、2019年1月のスリランカ政府による「日本から18億5千万ドルの借款を受け、最大都市コロンボに路面電車を建設すると発表」に引き続き、日本有数の鉄道会社である小田急電鉄を筆頭とする4社がスリランカへ投資の決定。スリランカのインバウンド、特に高級ホテルマーケットが注目されそうだ。

文=森屋千絵

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