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ゾンビ好きの筆者は、2017年に公開された韓国のゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」に強い衝撃を受けていた。この映画は極めて衝撃度の高い作品であり、このようなゾンビ作品は世界でも稀だと思った。

そんな筆者は、ネットフリックスが韓国製のゾンビ作品を配信すると聞いて、さっそく観てみることにした。「キングダム」というタイトルのこのドラマは、まだ6エピソードが公開されているのみだが、「ウォーキング・デッド」が好きな人なら絶対観るべきドラマだといえる。

「ウォーキング・デッド」の製作元のAMCは現在、巨額の予算を投じて映画版の製作に取り掛かっているが、「キングダム」もそれに負けない費用をかけて製作された作品と思える。

「キングダム」は朝鮮のかつての王朝を舞台としたゾンビ作品だ。主人公の皇太子は病気に伏した、王である父の病状を心配するが、継母である王妃がそれを許さない。王の姿は世間から隠されているが、実際のところ、王は既に死んでおり、ゾンビ化しているというのが物語の発端だ。そして、王から始まったゾンビの症状は、国中の人々に感染していく。

この作品で描かれるゾンビが特徴的なのは、ゾンビ化する際のスピードが非常に早い点だ。同様な傾向は「新感染 ファイナル・エクスプレス」でも見られたが、「キングダム」のゾンビは吸血鬼のような特徴も備えており、昼間は陽が射さない場所で眠り、夜になると攻撃を開始する。

寝ているゾンビを探し出して、退治することも思いつくが、国中が既に死体で覆い尽くされているため、彼らを発見することは難しい。また、ゾンビに噛まれた人間は30秒もかからずゾンビ化するため、悪夢のような状況が続いていく。

この作品はゾンビが上手く描かれているだけでなく、皇太子や王妃、そして王朝の人々の対立を描く人間ドラマとしても、非常に完成度の高い内容となっている。また、人々を助ける薬草を探し求める女医役の女優の演技も印象的だ。

「ウォーキング・デッド」にハマった米国人がこの作品を観れば、国ごとに多様なゾンビの描き方があることに気づくだろう。筆者は最近の米国のゾンビ作品は、映画にしろテレビにしろ「ウォーキング・デッド」の二番煎じのようなものばかりだと思っている。

「キングダム」は6エピソードしかないので、あっという間にイッキ見してしまう。最後のエピソードを観終わるとまた次が観たくなるが、シーズン2を楽しみに待ちたい。

編集=上田裕資

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