YouTube Musicは動画配信サービスのユーチューブから、音楽コンテンツだけを切り出したストリーミングサービスで、無料と有料プランが用意されている。Sonosは1月30日から、YouTube Musicの有料会員が、Sonosのシステムでダイレクトに音楽を楽しめるようにした。
Sonosは米国のスマートスピーカー市場では、アマゾン、グーグル、アップルに次ぐシェア4位を誇っており、昨年はIPOも実施した。同社はあらゆる音楽サービスと連携することをゴールとしてきたが、その目標に一歩近づいた形だ。
ユーチューブは公式ブログで次のように述べた。「世界の音楽ファンは、Sonosのアプリ経由でYouTube Musicのオフィシャル音源を簡単に楽しめるようになった。ユーチューブだけで利用可能なプレイリストや、ライブ音源、アーティストの公式ラジオ等も聴取可能だ」
昨年11月にサービスを始動したYouTube Musicは、音楽ストリーミング分野で先行するスポティファイやアップルミュージックを追撃しようとしている。Sonosは世界の音楽ストリーミング業者と提携を進めており、現在までに100社以上と提携を結んでいる。
スマートスピーカー市場はコモディティ化も進んでいるが、Sonosは音質にこだわる音楽ファンをターゲットとして支持を拡大した。安価なデバイスのチープなサウンドに飽き足らない人々が、Sonosのスピーカーにアップグレードを行っている。
また、一般的なブルートゥースのスピーカーで音楽ストリーミングを楽しんでいる場合、電話がかかってくると音楽が止まるが、独自のWi-Fi接続を備えたSonosなら、そのような事も起こらない。
さらに、SonosはアマゾンのアレクサやグーグルのGoogle Assistantとも連携可能で、音楽だけでなくスマートホームや、アシスタント機能を求める人々の需要にも応えている。
Sonosを通じたYouTube Musicの利用は既に世界各国で可能になっており、米国やカナダなどの北米や欧州の各国、さらに日本もサービス対象地域に含まれている。