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ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は1月14日、米テネシー州のチャタヌーガ工場で、新型の電気自動車(EV)を製造するため8億ドル(約876億円)を投じるとアナウンスした。

VWは新型のSUV車両、「ID. CROZZ」の製造を、EV向けのプラットフォーム「MEB」で行うという。同社はこの車両の製造を2022年に開始し、1000人の新規雇用の創出を見込んでいるという。

「米国は当社にとって最も重要な拠点の一つであり、チャタヌーガ工場で製造を開始することはVWの北米での成長戦略において大きな意味を持つ」とCEOのHerbert Diessは述べた。

VWは2015年9月に明るみに出たディーゼル車の不正ソフト事件以降、米国でのイメージ回復のため、数十億ドルの費用を投じてEVの増産を開始。2025年までに年間100万台のEV車の販売を目標に掲げている。テネシー州では日産もEV車両のリーフ向けバッテリーの生産を開始している。

テネシー州知事のビル・ハスラムは声明で「自動車分野ではEVへのシフトが世界的に始まっている。フォルクスワーゲンが、同社初の北米のEV工場をチャタヌーガに設置することを決めたことで、テネシー州がハイスキルな労働者を豊富に抱えていることが証明された」と述べた。

VWは今後の数年で、欧州や中国、北米の世界8カ所にMEB工場の建設を計画している。同社は新型のEV車両を「ID.」の総称で呼んでおり、チャタヌーガ工場で製造するID. CROZZに加え、ID. BUZZと呼ばれるミニバンの販売を開始する計画だ。

同社はID.シリーズの車両の製造を今年後半には、ドイツのツヴィッカウ工場でも開始し、MEBラインをドイツのエムデンやハノーバー、ドレスデンの工場、さらにチェコの工場にも導入する計画だ。

VWのEV部門への投資額は、2023年までに累計90億ユーロ(約1.1兆円)に達すると、同社はアナウンスした。

編集=上田裕資

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