グーグルはこの攻撃から同社のPC「Chromebook(クロームブック)」の利用者を守るため、新たな機能を導入した。同社はChromeのOSにアップデートを加え、USBポート経由の攻撃を防ごうとしている。
USBGuardと呼ばれる新機能でグーグルは、Chrome OSがロック状態の場合、USB経由でのファイルの侵入を防いでいる。USBに接続されたデバイスへの給電は可能だが、外部からのコードの侵入をUSBGuardが食い止めるのだ。
もちろん、USBGuardがあったとしても、攻撃を完全に防げる保証はない。マシンから目を離した一瞬の間に、サイバー犯罪者がUSBでマルウェアを送り込むこともあり得るだろう。しかし、USBGuardの導入により被害に遭う確率を減らせることは確実だ。
USBGuardはクロームブックの次期アップデートで実装される予定だが、希望者は「chrome://flags」のページからテスト版のトライアルが可能だ。
USBGuardのコンセプトは、アップルがiPhoneやiPadに導入したセキュリティ施策に類似したものだ。iPhoneやiPadが1時間以上アイドル状態だった場合、USBデバイスを接続する際には、iOSのロックを解除することが必須になっている。