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ユーチューブCEO スーザン・ウォシッキー(Photo by FilmMagic/FilmMagic)

フォーブスが毎年発表する「世界で最も影響力の高い女性(Most Powerful Women list)」のテクノロジー部門で、今年のトップに選ばれたのはユーチューブCEOのスーザン・ウォジスキだ。

テクノロジー業界のダイバーシティ運動を牽引する彼女は、4月にユーチューブ社内で発生した銃撃事件(3人が負傷、容疑者は自殺)の際に冷静な対応を行ったことで評価され、その後のMeToo運動の高まりのなかで、活発に意見を述べた。

「テクノロジーは今後、私たちが想像もしない変化を世界にもたらすことになる」と4月のフォーブスの取材に彼女は述べた。「テクノロジー業界の女性比率がわずか20%や30%程度にとどまるとしたら、それは問題だ」

ウォジスキは、ユーチューブがフェイクニュースを放置していたことで批判も浴びた。特に、2月にフロリダ州の高校で発生した銃乱射事件の現場にいた10代の少年を「俳優だ」として非難する不適切な動画を、誤って目立つよう掲載した際には、その責任を問われた。

今年10月のインタビューでウォジスキは、ユーチューブが全ての人に開かれたプラットフォームであることの重要性を再確認すると同時に、「責任を持って運営を行うこと」を宣言した。

本ランキングの10位に選ばれた、IBMのジニ・ロメッティCEOもウォジスキと同様なスタンスを示している。11月のブリュッセルのスピーチで、ロメッティは「現代のオンラインメディアは、新聞やテレビ以上の影響力を持つようになっている。しかし、オンラインメディアに対する規制は十分ではなく、信頼性を保てていない。新しい考え方で、信頼性を確立していくことが求められている」と話した。

一方で、オンラインプラットフォームの信頼性への懸念が高まるなかで、評価を大きく下げたのがフェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグだ。サンドバーグは6年連続で、テック業界で最も影響力の高い女性に選ばれていたが、今年は3位に沈んだ。

ケンブリッジ・アナリティカによるデータの不正利用の発覚を受け、利用者の反発が拡大する中、サンドバーグらは適切な対応を行わなかった。今年11月にニューヨーク・タイムズが、彼女やマーク・ザッカーバーグらが、ロシアの選挙介入を察知していたにもかかわらず、その隠蔽工作を行っていたと報じて以降、彼女への信頼度は一気に低下した。

下記に本年度のフォーブスの「世界で最も影響力の高い女性」のテクノロジー部門に選ばれた10名を掲載する。

スーザン・ウォジスキ /ユーチューブ、CEO
ジニ・ロメッティ /IBM、CEO
シェリル・サンドバーグ /フェイスブック、COO
アンジェラ・アーレンツ /アップル、シニアVP
サフラ・A・キャッツ /オラクル、社長兼CEO
ルース・ポラット /アルファベット、CFO
エイミー・フード /マイクロソフト、CFO
柳青 /滴滴出行(Didi Chuxing)、社長
Roshni Nadar Malhotra /HCLテクノロジーズ、CEO
ジェニファー・モーガン /SAP、北米アジアパシフィック社長

編集=上田裕資

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