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郭台銘(Photo by Scott Olson / Getty Images)

フォーブスは11月12日、「台湾の富豪」50名のランキングを発表した。1位にはホンハイ(鴻海精密工業)創業者で、資産73億ドル(約8300億円)の郭台銘が入った。郭が本ランキングでトップに立つのは2010年以来のことで、彼は昨年の2位から順位をあげた。

しかし、郭の資産額は2017年から23%の下落となり、下落幅は22億ドルにも及んでいる。米中の貿易摩擦の高まりのなかで、アップルやその他のテック企業のサプライヤーを務める鴻海の業績は落ち込んだが、郭は2位の食品企業、康師傅(カンシーフ)の魏(ウェイ)兄弟を抑えて首位に立った。

一方で、昨年1位だった富邦金融(フーボン・フィナンシャル)の蔡明忠兄弟は、4位にまで順位を落とした。

台湾の株式インデックスは、昨年7月から今年11月5日までの間に約3.3%の下落となった。さほど大きな下げ幅とはいえないものの、台湾の富豪たちの資産額は大きく揺れ動き、順位が激しく入れ替わったのが今年の特徴だ。

今年は10名の富豪たちが新たに本ランキングに加わり、近年は圏外だった4名の富豪らが、ランキングに復帰した。

今年の集計で最も資産額を伸ばしたのは、6位の石油化学企業、長春グループを率いる林書鴻だった。上位10名のうち90歳を超える高齢なのは、6位の林と10位のタイヤメーカー、Cheng Shin Rubber創業者の羅結だった。

フォーブスは本ランキングの作成にあたり、各人に対する取材や株価のデータ、アナリストの情報や各種データベースを参照した。上場企業の株式の評価額及び、外貨の評価額は11月5日時点の株価で算定した。非上場企業の株式価値の算定は、同業の上場企業の株価を参考に行った。

下記に10位までの氏名、資産額、運営事業を記載する。

1位:郭台銘(かくたいめい)/73億ドル/鴻海精密工業/エレクトロニクス
2位:魏(ウェイ)兄弟/72億ドル/康師傅(カンシーフ)/食品
3位:蔡宏圖兄弟/71億ドル/国泰金控(キャセイ・フィナンシャル)/金融
4位:蔡明忠兄弟/57億ドル/富邦金融(フーボン・フィナンシャル)/金融
5位:蔡衍明/56億ドル/中国旺旺グループ/食品・飲料
6位:林書鴻/39億ドル/長春グループ/石油化学
7位:林百里(バリー・ラム)/36億ドル/クアンタ・コンピュータ/エレクトロニクス
8位:張虔生兄弟/32億ドル/日月光半導体製造(ASE)/半導体
9位:陳泰銘(ピエール・チャン)/31億ドル/ヤゲオ/エレクトロニクス
10位:羅結/29億ドル/Cheng Shin Rubber/タイヤメーカー

編集=上田裕資

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