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Tiratus phaesuwan / Shutterstock.com

米国では毎年、ハロウィンを前にした時期は「ホラー映画のシーズン」だ。怖い話が大好きな人たちは“楽しくて仕方がない”だろうが、そうでない人たちにとっては、胃の中がかき回されるような、“猛攻撃に耐え続けるような”時期だ。

「恐ろしいものを求める」人がいる理由は、一体何なのだろうか。単にその人の好みだろうか。あるいはそこには、何か生物学的な影響があるのだろうか──?

ホラー映画を見たい欲求には、確かに生化学的な側面がある。そして、逆説的ではあるが(少なくともそうした映画を見たいと思う人たちにとっては)、ホラー映画は恐ろしいものであるのと同時に、有益なものでもある。

過去の研究によれば、進んで恐ろしいものに触れようとすることは、日常のストレスを相殺することにつながっている可能性がある。それはまた、不安を軽減し、さらには回復力を向上させるための効果的な方法かもしれない。

複数の説

ホラー映画を見たがる人がいる理由については、いくつかの説がある。その一つが、怖い映画を見ることは、「自分で“変数”をコントロールできる環境において、自らの闘争・逃走反応を意図的に引き起こすことであるため」というものだ。

この理論には、恐怖症の治療に用いられることもある行動療法の「暴露療法」を裏付ける考え方と似たところがある。コントロールされた環境において不安を感じる経験を繰り返すことで、実生活においても自分自身の不安に対する反応をコントロールできるようになる。

もう一つ考えられるのは、ホラー映画が「良いストレス」になるということだ。ストレスは私たちの生活に多くの問題をもたらすものだが、これまでの研究から、管理可能なストレスには利点もあることが分かっている。免疫反応が引き起こされ、それによって免疫系が強化され、より大きな脅威に対応できるようになるといった点などだ。

編集=木内涼子

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