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Buys, holds, and hopes

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仮想通貨の価格は、7月に入って全般的に堅調に推移した。ビットコインは過去2カ月間の下落トレンドから抜け出し、7月末には8200ドルをつけて6月に記録した5755ドルから大幅に上昇した。それでも、昨年12月に記録した最高値である2万ドルには遠く及ばず、わずか3カ月前の価格である1万ドルからも18%ほど低い。

7月は、前月に比べてユニークアドレス数と取引高の平均値が回復した。しかし、8月に入って最初の2週間でいずれの指標も減少すると、ビットコインの価格は6500ドルまで下落した。こうした現状を鑑み、我々「トレフィス(Trefis)」が提供しているインタラクティブなビットコイン価格予測チャートでは、ビットコインのユニークユーザー数と取引量の予測値を下方修正した。

トレフィスは当初、年末のビットコイン価格を1万500ドルと予測していたが、基準シナリオでの予想価格を9500ドルに修正した。

仮想通貨業界では12月以降、銀行が仮想通貨のクレジットカードによる購入を禁止したり、各国の金融当局が仮想通貨投資について注意喚起するなど、仮想通貨の価格にマイナスの影響を与える出来事が相次いだ。この結果、ビットコインの価格は昨年12月につけた2万ドルから2月初旬には6000ドルを切る水準まで暴落した。

しかし、4月から5月にかけてゴールドマン・サックスが投資銀行として初めて仮想通貨取引に参入したり、ニューヨーク証券取引所を傘下に持つ「Intercontinental Exchange」が機関投資家向けに仮想通貨取引プラットフォームの開発を進めているといったニュースが報じられると、仮想通貨普及への期待感からビットコインの価格は急上昇した。

需要と供給とのバランス

だが、5月下旬にマウントゴックスが8200BTCを売却し、6月には韓国で2つの仮想通貨取引所がハッキング被害に遭うとビットコインの価格は再び暴落し、取引量やユーザー数も大幅に減少した。7月に入ると、米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを承認するとの期待感から取引量は増加トレンドに転じた。

SECが承認すれば、世界中でビットコインを扱う投資家が増え、価格が大幅に上昇することが期待される。一方で、依然として多くの投資家が仮想通貨取引所のセキュリティを不安視しており、今後も取引量に大きな影響を与えることが予想される。

あらゆるモノの価格と同様、ビットコインも需要と供給によって価格が決まる。

ビットコインの需要は、アクティブユーザー数と取引量という2つの要因によって決まる。一方、ビットコインの総供給量は上限が決まっており、既に80%が採掘されている。従って、ビットコインの価格を占う上では、需要サイドに焦点を当てる必要がある。トレフィスのビットコイン価格予測チャートでは、2018年末まで月次ベースでユニークユーザー数と取引量の予測をし、ビットコイン価格の推測している。

前述の通り、8月に入ってユニークユーザー数と取引量はいずれも向かい風を受けており、今後数カ月は低調なペースで成長すると見込んでいる。このため、年内のビットコインの価格は1万ドル以下で推移すると予測する。

編集=上田裕資

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