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IB Photography / Shutterstock.com

出会い系アプリ「ティンダー(Tinder)」の幹部らが、親会社の「IAC」及びその傘下の「Matchグループ」を告訴した。彼らはIACらがティンダーの価値を不当に低く評価し、損害をもたらしたと述べている。

原告らはニューヨーク郡裁判所で訴えを起こし、20億ドル(約2200億円)の損害賠償を求めている。訴状によると、IACとMatchグループの社員らは、ティンダーの企業価値を低く見積もることで、ティンダー社員らに対するストックオプションの支払いを回避したという。

ティンダーの弁護団によると、IAC側は急成長を遂げているティンダーの財務状況を不正に操作し、新たなプロダクトである「ティンダーゴールド」の立ち上げを遅延させたという。さらに、IAC側はティンダー幹部らに「本当の企業価値を外部に漏らしたら解雇する」と脅したという。

原告団によると、ティンダーの2018年の売上は8億ドルに達する勢いで成長を遂げており、これはIACとMatchグループの売上の75%以上に相当するという。

「IACとMatchらはティンダーの企業価値を30億ドルと偽っている。これは、2年前に彼らがティンダーにつけた評価と同額だが、ティンダーの売上は2年間で600%上昇し、ユーザーベースも50%の成長を遂げている。IACとMatchらは虚偽のティンダーの企業価値の発表から数時間後に、ティンダーをMatchグループに組み込み、ティンダー従業員のストックオプションを無効化させた」と原告らは主張している。

原告のリストにはティンダー共同創業者のショーン・ラッド (Sean Rad)や、ジャスティン・マティーン (Justin Mateen)、ジョナサン・バディーン (Jonathan Badeen)らの名前が含まれている。

ティンダーの初代CEOで昨年、同社を去ったショーン・ラッドは次のようにコメントした。「我々はIACが契約を守らないという評判に懸念を高めていたが、彼らがまさか我々全員をだますとは思いもしなかった。我々はIACとMatchグループが行なった組織的不正を全力で暴いていきたい」

IACとMatchグループはこれに反論するかたちで下記の主旨のコメントを発表した。

「原告団の主張は的外れなものであり、受け入れがたい。Matchグループはティンダーの創業者らに対し、10億ドル以上のエクイティ報酬を支払い済みだ。しかし、ショーン・ラッドやジャスティン・マティーン(数年前にティンダーを離職)らは彼らがティンダーを離れた後に、同社が急成長を遂げたことが悔しくてならないのだろう。だが、負け惜しみだけで裁判を起こしても勝てる訳がない」

編集=上田裕資

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