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I cover geology, earth science, and natural disasters.

森林伐採が進むアマゾン流域(Photo by Getty Images)

人類が必要とする資源が減少し続けているなかで、各国の政府や企業は気象変動による影響への備えが不十分だと、英国最大手の銀行「HSBC」が警告を発した。

この警告は、地球が1年で再生産できる資源の量と人間が消費した資源の量が同じになる「アース・オーバーシュート・デー」の到来に合わせて発表された。この日がいつになるかは、グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)が毎年計算している。

今年のアース・オーバーシュート・デーは8月1日だった。これは1年が終わるまで5か月近く残っている時点で、地球が「赤字状態」になったことを示している。GFNが算出を始めた1970年のアース・オーバーシュート・デーは、12月29日だった。それ以来毎年早まり、今では年始からおよそ7か月でその日を迎えている。

「学者たちによる研究が進む中、気候変動が社会に与える影響への注目が高まり、気候変動への適応策の重要性が増すと考える」とHSBC気候変動研究所の所長Wai-Shin Chanは述べる。

銀行が気候変動や環境管理を考慮するのは珍しいが、将来の金融モデルに気候によるリスクを含めることが重要だとHSBCのアナリストは考えている。異常気象や自然災害は気候変動と関連があり、温暖化にともなって問題の深刻さは増していくとNASAも指摘している。

気候変動によるリスクに警告を発する金融機関はHSBCだけではない。全世界で315以上の組織が気候関連の財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同している。バンク・オブ・アメリカ、バークレイズ, BBVA、シティグループ、フィデリティ、JPモルガン・チェース、そしてRBCなどもその一部だ。

TCFDは金融機関が気候に関連するリスクを、投資家らに開示するための枠組みを作るためのイニシアチブだ。

オーバーシュート・デーに興味がある人は、GFNが公開中の資源消費を分析するツールを参照してみてほしい。このツールでは個人が消費する資源の大部分を占める食べ物、住宅、交通などのエネルギー消費量を把握できる

編集=上田裕資

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