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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

Sergey Nivens / Shutterstock.com

データサイエンス企業「Domino Data Lab」のCEO、Nick Elprinによると、現在はコンピューティングにおける第3の転換期を迎えているという。まず、高性能なマイクロチップを搭載したコンピュータが、より多くのデータを処理できるようになった。

次に、あらゆる企業がデスクトップコンピュータやスマートフォンを使って業務を行うようになった。「そして今は、データサイエンスという第3の波がやってきている」とElprinは話す。

Elprinと共同創業者のChris YangとMatthew Granadeは、5年前に大手ヘッジファンド「Bridgewater」でのキャリアを投げ捨てて、Domino Data Labを設立した。同社はセコイア・キャピタルとコーチュー・マネジメントから新たに4000万ドル(約44億円)を調達し、データサイエンス業界におけるセールスフォースやマルケト(Marketo)になることを目指している。

Dominoがデータサイエンティスト向けの、基幹業務システムになるまでの道のりはまだ遠いが、事業規模は急拡大している。同社は最初の2年間は「オールステート保険」や「テスラ」など、初期の顧客を獲得するのに苦労したが、その後の2年半で急成長を遂げ、現在の売上は数百万ドル規模だという。

PitchBook によると、2017年4月時点での同社の評価額は1億4000万ドルだったが、その5ヶ月前は3500万ドルだった。情報筋によると、8月8日に発表されたシリーズDラウンドでの評価額は2億5000万ドルだったという。

Elprinは、投資家に対していつもシンプルに説明をしているという。「事業運営の中核に統計モデルを置くのであればスケールができ、長期的な成長をサポートするDominoのようなツールが必要だと説明している」とElprinは話す。

Dominoは典型的なSaaS企業で、料金はシートごとにライセンスを付与している。データサイエンティストは同社のプラットフォームを使ってモデルを構築し、チームでシェアしたり、あらゆるツールやプログラミング言語を使ってDomino内でリサーチを実行することができる。

ElprinはDominoを「専門家向けのGitHub」と表現する。Dominoは異なるモデルを実行するための設定を自動的に行い、全ての結果を同時に抽出するため、データサイエンティストは個々のテストが終了するのを待つ時間を省くことができる。

データサイエンティストを多く抱える企業にとっては、Dominoを使うことで共通のサンドボックスや分析手法を導入し、時間を節約することができる。Dominoの顧客は「金融サービス」、「保険」、「ライフサイエンス」の3種類に分類できる。最近の顧客にはロイズやBNPパリバ・カーディフが含まれる。これら以外にも、ギャップやデルなど小売業や製造業の企業もDominoのサービスを利用している。

編集=上田裕資

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