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I'm a Luxembourg-based writer covering European affairs.

ビヨンセとジェイ・Z夫妻(Photo by Kevin Mazur/Getty Images For Parkwood Entertainment)

音楽界の大物カップル、ビヨンセとジェイ・Zが、イタリアの首都ローマの代表的歴史建造物、コロッセオを借り、新たなプロモーションビデオ(PV)を撮影しようとしていることが報じられ、欧州で賛否両論を呼んでいる。

「ザ・カーターズ」ことビヨンセとジェイ・Z夫妻は今月7日夜にコロッセオを秘密裏に貸し切ろうとしたが、同会場は先に予約されていたためイタリア当局に断られていた。この先約とは、ローマ帝国などを専門とし、メディアにもたびたび登場する古生物学者アルベルト・アンジェラだ。イタリア紙メッサジェロによると、夫妻は一度拒否されただけでは諦めず、新たな撮影日を交渉中だ。

仏週刊誌ルポワンは「2人にとって、良過ぎることや大き過ぎることはないようだ」と報じている。ビヨンセとジェイ・Zは5月、フランスのルーブル美術館内でPV撮影を行ったことが明らかになり、フランスで物議を醸していた。「2人が王族級の歌手カップルであることを世界にいやというほど見せつける方法であることは間違いない」と同誌は皮肉っている。

一部の音楽評論家は、世界的に有名な由緒ある芸術施設で、ポップ音楽の映像を撮影する取り組みを、名声と金、自己顕示欲が混ざり合う夫妻のキャリアにおける新たなステップとしてみている。フォーブスによると、ジェイ・Zとビヨンセ夫妻の推定保有資産額は計13億ドル(約1500億円)だ。

報道によると、ビヨンセらはイタリア文化省の支援を期待している。同省は、2人がコロッセオを使用したビデオを作れば、2人が持つ若年層のファンに向けた大きな宣伝になると考えているという。イタリア当局の合意を取り付けた場合、撮影は2人のツアー「オン・ザ・ラン(On The Run)」がシアトルで終了する10月4日以降になる。

夫妻は今年5月、世界で最も有名な美術館であるパリのルーブルで、新曲のPVを夜間に完全極秘で撮影したことが分かり、フランスで大きな話題を呼んだ。フランスの批評家らが「ビヨンセとジェイ・Zの自己顕示欲の極み」と評したこのPVは、最新アルバム「エブリシング・イズ・ラブ(Everything is Love)」の2曲目「エイプシット(Apeshit)」のもので、2人がダンサーらと共にダビンチの「モナ・リザ」やジャックルイ・ダビッドの「ナポレオンの戴冠式」など、多くの象徴的な芸術作品を背に踊って歌う内容だ。


編集=遠藤宗生

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