3. 居心地の悪さを受け入れる
オプラ・ウィンフリーは「最も怖いと感じることが何であれ、それ自体に力はない。力を持っているのは、あなたの恐怖心だ」と言った。恐怖心を感じて弱気にならないこと。恐怖心を感じていることを恥ずかしいと思わず、その中に強みを見出そう。恐怖心は潜在能力を解き放つ鍵であり、力なのだ。
文章や、職場のチームに共有するアイデアの中で、より議論をかき立てるような意見を言いたい場合、反対する人がいることを心配するかもしれない。あなたの意見は、あなたをあなたらしくするものだ。あなたの意見はあなたの力なのだ。自分の意見や力を認めよう。多様な考え方こそ、会話やプロジェクトを前進させてくれるものだ。
怖がることに注いでいるエネルギーを、恐怖心克服のために使おう。あなたがそうさせない限り、恐怖心に支配されることはない。
4. 居心地の悪さを心地よく感じる
目標達成への努力を再開するため、小さな一歩を踏み出す。最初は、疲れたり居心地悪く感じたりするかもしれない。そうしたら、また一歩小さく踏み出す。こうして、自分を安全地帯から押し出していこう。
例えば、有名な会議でスピーチをするという目標を持っているが、自分にはそこまでの技量がないと感じている場合、まずは小規模なイベントのスピーチから始めよう。達成したことを書き出し、今までに成し遂げたことを見れば、自分の能力を信じられるようになる。
外の世界へと踏み出し、「ノー」と言われる機会を持つ。「ノー」と言われる機会が多ければ多いほど、拒否されることを恐れなくなる。ビリオネアで起業家のマーク・キューバンが言うように「『ノー』を受けるたびに『イエス』に近づく」のだ。
少しも居心地の悪さを感じていない場合は、安全地帯から踏み出し目標達成に向けた努力をしていない証拠だ。心地良い状態にとどまれば、そのまま動かない。心地よく感じている状態は、目標に近づくための努力をしていないことを示すので、憂慮すべきことなのだ。
また、リスクについても考え直そう。リスクは行動を取ることで生じるのではなく、行動しないことで生じるものだ。心地よく感じてしまうことがリスクなのだ。そうなれば、居心地の悪さについてどう感じるだろうか? これからは、居心地の悪さを心地よく感じよう。
目標を達成するためには、これから進むべき道を明確化する鍵として恐怖心を捉えること。目標を特定し、目標達成の障壁を意識して、居心地の悪さを感じ、それに慣れていこう。恐怖心よりも達成を望む気持ちを強く持つことだ。