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(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

アップル関連のリーク情報で最も信頼できるアナリストが、台湾KGI証券のミンチー・クオ(郭明錤)だった。しかし、クオは今年4月にKGI証券を退職し、その後は沈黙を守っていた。

そのクオが今後は別の証券企業「TF International Securities」に移籍し、新たなリーク情報を公開した。クオによるとアップルは今年、iPhoneの大幅な値下げに踏み切るという。

クオはアップルが今年発売する端末の価格についてこう述べている。iPhone Xの第2世代モデルが800ドル。iPhone X Plusが900ドル。そして、廉価版のiPhone Xが600ドルからになるという。これは昨年のiPhone Xの価格が1000ドルだったことと比べると、大幅な値下げといえる。

これらの3機種は全て9月のイベントで発表され、9月中に発売されるとクオは述べている。

クオによるとここに示された価格は、それぞれ最大100ドルほど上昇する可能性があるというが、それでも4月に台湾の「Economic Daily News」が予測した価格よりは100ドルも安いことになる。

アップルが値下げに踏み切る理由をクオはこう説明している。最初にあげられるのが、昨年「iPhone10周年記念モデル」として打ち出したiPhone Xが、高値を理由に売上を伸ばせず、アップル社内で懸念が広まっていることだという。

また、クオはアップルが昨年、組み立て工程や3Dセンサー部品のコストの低減化に成功し、利幅の減少を抑えつつも価格を引き下げることが可能になったと述べている。

クオはまた、Face IDの採用がアップルにとって、製品を訴求する上での大きな強みとなり、前述の3機種が全てFace IDを搭載すると述べている。アップルほどのレベルで、顔認証に力を入れている競合メーカーは他になく、これは理にかなった動きといえそうだ。

この3つの要因から、アップルは「これまでよりもアグレッシブな価格戦略をとる」とクオは述べている。筆者としては、価格の引き下げによりアップルが1年遅れで“スーパーサイクル”を実現できるかもしれないと考えている。

KGI証券を離れたクオは、アップルのリーク情報以外の分野に専念するとみられていた。しかし、今回のクオの動きから、彼が今後もアップルの最新情報をもたらしてくれることに期待できそうだ。

編集=上田裕資

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