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Bernardo Ramonfaur / Shutterstock.com

ユーチューブは5月16日、動画で使用されている楽曲のアーティスト名や作曲者、所属レーベルやパブリッシャーなどのクレジットを確認できる「music in this video」セクションの表示を開始した。

このセクションの表示は、ユーザーが作成した美容関連のチュートリアル動画や、ビデオブログのコンテンツにも行われ、現状で5億以上のコンテンツに掲載されているという。

クレジットは各ページに設置された“Show More”ボタンをクリックすると確認でき、各アーティストの公式チャンネルへの誘導も行われる。ユーチューブの公式ブログによると、この試みは既に有名アーティストたちからも歓迎されているという。

ABBAのビョルン・ウルヴァースは「全てのソングライターは存在を認知してもらう権利があり、これは非常に喜ばしい動きだ」と述べた。エルトン・ジョンもEメールの声明で「音楽のクリエイターたちにとって、これは大きな前進となる」と話している。

今回のユーチューブの動きはスポティファイが、デスクトップ版に音楽レーベルからのクレジット表記を追加したことに追随するものだ。ユーチューブは同社の「Content ID」システムを用い、この仕組みを実現した。

音楽著作権管理団体「PRS」のロバート・アシュクロフトはEメールの声明で次のように述べた。「デジタル音楽配信において、アーティストらはかつてのCDやLPと同等の、権利表示を保証されてこなかった。ユーチューブの今回の取り組みを歓迎する」

今回の動きはユーチューブが独自に立ち上げる、ストリーミングサービス「Remix」を見据えてのことと思われる。アーティストらは長年、ユーチューブに掲載される楽曲から正当なロイヤリティが支払われていないと抗議の声をあげてきた。これに対し、ユーチューブの親会社のグーグルは、音楽レーベルには正当な金額を支払っており、前向きな話し合いを進めていると述べていた。

業界のアナリストらはRemixの始動により、物事が一歩前進することになると見ている。

編集=上田裕資

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