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I'm a Hong Kong-based digital reporter

(Photo by S3studio/Gettyimages)

5月3日、中国の「シャオミ(小米科技)」は香港取引所へIPOを申請した。実現すればアリババ以降で最大規模になると見られている。シャオミは、香港の通信大手「CKハチソン(長江和記実業)」と提携したことも新たに発表した。今後、CKハチソンの運営する店舗でシャオミ製のスマートフォンやIoT機器を販売するという。

シャオミは、今回の提携により海外事業の拡大が期待できる。中国では抜群の認知度を誇る同社だが、テレビやセットトップボックス、ルーター、モーションセンサー、温度モニター、空気清浄機、掃除機、電動歯ブラシなどの生活家電を製造していることは海外ではあまり知られていない。

シャオミは、2018年1Qにインド市場で900万台のスマホを出荷し、サムスンを上回る31%のシェアを獲得して首位に立った。しかし、「Oppo」や「ファーウェイ」「Vivo」が猛追しており、競争は熾烈だ。同社のレイ・ジュン(雷軍)CEOにとっては、目標とする100億ドルの資金調達を実現する上で、アジア圏外への進出と生活家電の販売強化が重要な取組みとなる。

「CKハチソンはグローバルな店舗網を持ち、通信分野に強い。シャオミは、我々との提携によって数億人規模のユーザーにリーチすることができる」とCKハチソンのマネージング・ディレクター、Canning Fokは述べた。

CKハチソンは港湾からエネルギーまで幅広い事業を展開するコングロマリットだ。同社は世界中で1万7000店もの小売店を運営しており、シャオミはスマートフォンの「Mi」シリーズをオーストラリアや欧州で販売することが可能になる。

低価格路線をさらに強化

また、CKハチソンはイギリス、アイルランド、オーストリア、デンマーク、イタリア、スウェーデンで「3」というブランドの通信ネットワークを運営しているほか、オーストラリアではボーダフォン・グループとジョイントベンチャーを組んでモバイルサービスを展開している。

さらに、香港やヨーロッパの一部では傘下の「ASワトソン」が「Fortress」「Superdrug」「Kruidvat」のブランドで店舗を運営し、顧客数は1億4000万人を超える。

シャオミは利益率の低い事業モデルを展開しているため、販路の拡大は同社の成長戦略において非常に重要だ。今回の提携の発表に先立ち、レイ・ジュンは「ハードウェア製品の利益率を永久に5%以下に抑える」と宣言した。同社はもともと価格競争力を武器にしていたが、今後は低価格戦略をさらに強化することになる。

雷軍の大胆な発言がシャオミの評価額に悪影響を与えることを、アナリストらは不安視している。シャオミのIPは6〜7月になると見込まれるが、レイ・ジュンのビジョンが市場から支持を得られるかどうかによって初値は大きく変わってくるだろう。

編集=上田裕資

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