答えは自分をリラックスさせることだ。仕事中にできる、簡単なリフレッシュ方法を紹介しよう。
1. 気が散るときは、「自分の感覚」をたしかめてみる
休憩時間などに目をつぶって、神経を休めてみよう。眠ってしまう人は半眼にする。さまざまなことが浮かんでも気にせず、自分の呼吸にだけ集中する。胸にも腹にも空気を入れる全体式呼吸のままでよい。
自分は草原や海岸にいると考えみよう。そういう気分でなければ、時速360kmでやりとりする脳と体の各部の連絡網を休めているとイメージする。
しばらくして、空調の音など、ふだん気にとめない音が聞こてきたら集中できている証拠だ。
2. イライラするときは、「自分の体」を感じてみる
わたしたちは健康なときは、体がちゃんと機能していることにありがたみを感じない。だから「もっと速く」とイライラがはじまる。それを抑えるためには、体にありがたみを感じるワークをしてみるといい。
まず目をつぶり、手の平を広げ、両手の指さきだけを合わせる。それから、指先が離れないように、両指をほんの少し左右や上下にずらす動作を続ける。指先がくすぐったくなってくれば良い。
いま、あなたは、体の中で、もっとも神経が集中している部位をチェックしているのだ。この感触のおかげでタッチパッドの操作もできているし、人は点字を読むこともできるのだ。
3. 何もしなくても疲れるときは、何かしてみる
何もしなくても疲れると感じるときは、実は、何もしないから体が疲れるているのかもしれない。たとえば、もしあなたが長時間椅子に座りっぱなしだったら、その合間に少し歩く時間をつくれないだろうか?
そんな暇などないという場合は、自分に「恐れ」のイメージを与えるのが良いかもしれない。座り続けていると血液の循環が悪くなり、いわゆるどろどろ血液になる。それが、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病になるリスクを高めていく……。こんな想像をすると、トイレにいく時間をちょっと伸ばし、いつもよりひとつ上のフロアを利用してみる気になれないだろうか。
忙しいときに脳を休め、自分の体の声を聴くのはやっかいなことかもしれない。しかし、作業効率が上がるなら、試してみる価値はある。自分をリラックスさせるのは、ゲームのようなこととも言えるだろう。とにかく深刻になってはいけないのだ。
イメージコンサルタント中井信之のWeb連載
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