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編集者/ライター

巧みなデザインで大人5人がゆったり座れる室内空間を実現したI-PACEコンセプト。市販モデルは2018年初頭に発表予定。

ジャガー初のピュアEV「I-PACE」の発売がいよいよ目前に迫っている。2018年3月に欧州で受注開始し、日本国内でも2019年前半に登場予定であることがアナウンスされている。

注目はそのデザイン。ジャガーといえば「世界で最も美しいクルマ」と呼ばれたEタイプの流れをくむ、伸びやかで優雅なプロポーションを思い浮かべるところだが、I-PACEはなんとSUVタイプなのだ。しかも、すでに発売されているSUVであるF-PACEとも異なる、I−PACEのためのデザインが施されているあたりが興味深い。

巨大なエンジンの代わりに小型のモーターで走るEVに、長いボンネットは必要ない。一方、ガソリンタンクよりずっと大きく重いバッテリーを積まなくてはならない。必然的にEVのデザインは、従来のガソリン車とは異なるものになる。長いボンネットの後方に運転席を配置する、いわゆるロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを伝統とするジャガーとしては、悩ましい問題だっただろう。

しかしジャガーのデザインディレクター、イアン・カラム氏はこの問題を見事に解決した。I-PACEの車高は高く、キャブ(運転席)はぐっと前方に押し出されている。ところが引いて眺めればそのプロポーションは依然として伸びやかで、ジャガーらしさをたたえている。

ボンネットが短くなった分、室内空間は広々と開放的なものとする余裕が生まれ、高めのフロアの下には充分な量のバッテリーを敷き詰めることが可能になった。その結果、500km以上(EU NEDCテストサイクルの結果)という航続距離を実現した。

走行性能も驚異的。前後輪の車軸に各1機ずつ搭載したモーターは合計400psものパワーを発生し、0-96km/h加速はわずか4秒とスポーツカー並みだ。

EVだからと奇をてらうことなく仕上げた流麗なデザインに、圧巻のパフォーマンスを備えたI-PACE。クルマ好きでも思わず「運転してみたい」と思わせるような魅力に満ちている。

text by Yumi Kawabata, Toru Izumoi (Tri foglio) | edit by Tsuzumi Aoyama

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