そのブロックチェーン技術に関連した仕事に就くことに関心を持っている人たちにとって、最も有望な都市はどこだろうか?労働市場に関するデータ分析が専門の米バーニング・グラスは先ごろ、ブロックチェーン技術に関連のある職種の求人について、2017年以降の状況を調査。募集が多い都市を特定した。
米国内で募集がある関連の仕事は、大半がソフトウェア開発者やプロダクトマネージャー、セキュリティエンジニアなどの技術職。求人件数が最も多かったのは、ニューヨークだった。ITコンサルタント会社のイースト・ロック・ソフトウェアの創業者はこの結果について、驚くものではないと指摘。「ニューヨークは世界の金融の中心であり、このテクノロジーのニーズをよく認識している」と述べている。
ニューヨークに次いで求人が多いのは、サンフランシスコだった。さらに、ボストン、シカゴ、パロアルトが後に続いた。
バーニング・グラスのソフトウェアで調査が可能な求人情報は、英語で記載のものに限定されている。そのため、スイスや韓国といったその他の仮想通貨の中心地での求人については、調査対象に含めていない。
米国以外の英語圏では、ロンドンで423件、シンガポールで357件、カナダのトロントと豪シドニーでそれぞれ149件、97件の募集があることが確認された。
ブロックチェーン技術に関わる職種で人材を募集している企業の多くは、アクセンチュアなどの大手コンサルティング会社のほかIBM、デロイトといった大企業だ。この技術による社内の効率化の推進や、より良い顧客サービスの提供を目指している。
ブロックチェーン関連の求人が多い米国の都市トップ15
1. ニューヨーク/ニューヨーク州(1316)
2. サンフランシスコ/カリフォルニア州(651)
3. ボストン/マサチューセッツ州(211)
4. シカゴ/イリノイ州(148)
5. パロアルト/カリフォルニア州(132)
6. オースティン/テキサス州(116)
7. サンノゼ/カリフォルニア州(97)
8. アトランタ/ジョージア州(82)
9. ローリー/ノースカロライナ州(81)
10. ロサンゼルス/カリフォルニア州(72)
11. シアトル/ワシントン州(68)
12. デンバー/コロラド州(65)
13. ワシントンD.C./コロンビア特別区(56)
14. ヒューストン/テキサス州(55)
15. シャーロット/ノースカロライナ州(50)
(かっこ内は、調査時点での求人件数)