ビジネスは受験勉強とは異なり超持久走です。そこでは、時に「負けることも良し」とすると、うまく走り続けられます。潔く自分の負けを認め協力を募る勇気が持てれば、仲間と補い合いながらさらに走れます。常に勝たなければいけないと考えて肩肘を張るよりは、転んでも大丈夫と開き直れる人が本当に強い。
高学歴女子は、その「高学歴」というスペックのため社会に出てからもエリートの多い環境で期待を寄せられがちで、しかも「女性」であるがゆえに大切に処遇され育てられていることも多いかと思います。
でも、だからこそ完璧な“THE エリート”の背中よりも、できるだけ人間味ある「負けてる背中」を見せたほうがうまくいくのではないでしょうか。どう負けて、どう共感を得るか。その一見弱い背中こそが、しなやかで強いと学ぶことが、高学歴女子の新たな生きる道なのだと思います。
お笑い芸人だったり、チームの愛されキャラだったり……自分の弱みを先に見せることで愛される存在、これこそ明日のビジネスシーンや社会をリードしていく「高学歴女子」にとって大切なロールモデルではないでしょうか。
平安時代、才女であった「源氏物語」の紫式部は、自分の有能さを隠すべく漢字の「一」も書けないフリをしたという逸話もあります。最近ではブラウン大学卒でハーバード大学院卒でもある「超高学歴」女性芸人のREINAさんも話題を呼びました。 DeNA創業者の南場智子さんも、「周囲からの評価を気にしなくなったら、仕事が面白いほど上手くいくようになった」と話しています。
「負けるが勝ち」。その極意を体得した高学歴女子こそが、今後世の中をますます変えていくのではないでしょうか。