まともでない上司に「ノー」と言うべき時

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ビジネスリーダーシップに関する記事執筆やコンサルティング業を営む私は、どうも劣悪なマネジメントとめちゃくちゃな上司についての情報を磁石のように引き寄せてしまうようだ。残念なことに、まともではない上司は多い。

私は最近、寄稿先のメディアを通じ、手紙を受け取った。その手紙は、多くの従業員が直面する課題を個人的な視点から取り上げたもので、読者の皆さんと共有する価値があると感じた。簡潔かつ明確になるよう私の方で多少編集を加えたが、基本的なメッセージはそのままだ。手紙の内容は次の通り。

「私の抱える問題にアドバイスをいただけないでしょうか。私は専業主婦として育児をしてきましたが、最近社会に復帰し、4か月前から簿記の仕事をしています。

トレーニング中、前任者と同じくらいの時間で仕事をこなせなければ解雇すると2回言われました。最初の1か月は18時間かかりましたが、今はそれよりも短い時間でこなせています。採用広告には「1週間に10時間以下にすること」と書いてあったのに、採用後に会社から「月15時間以内に収めること」と言われました。

それから2、3か月たちました。私は昨年、非営利団体でボランティアとして働いていましたが、そのときに取引していた銀行と同じ銀行を現在の会社でも使っています。

この非営利団体は当時、同行の職員が職業倫理に欠けるとして苦情を申し立てており、支店はそのことを快く思っていませんでした。私はその団体の会計係だったので、銀行には知られていました。

私が顧客の一社で働き始めたことを知った同行は、私の新たな雇用主に電話し、私から嫌がらせを受けたという完全なでたらめを吹聴しました。それ以降、私の雇用主はまた解雇をちらつかせるようになりました。銀行が嘘をつく理由などないので私のことは信用できない、と言うのです。

私はあぜんとするとともに、怒りを感じています。考えるたびに涙が出てくるほどです。眠れず、なかなか他のことを考えられません。私にはこの職務経験が本当に必要ですが、解雇の脅迫が頭から離れず、吐き気がします。また、私が何よりも価値を置く自分の人格が疑問視されているのもつらいです。

アドバイスをいただけますでしょうか」
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編集=遠藤宗生

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