米コンサルティング会社レピュテーション・インスティテュート(RI)はこのほど、15か国の人々から集めた17万社に対する評価結果を分析し、消費者から最も社会的責任を果たしていると評価されている企業を明らかにした。
RIが今月12日に発表した年次調査結果では、企業の社会的責任(CSR)に対する評価を探るべく、各社の「企業統治」「社会に対する好影響」「従業員への待遇」に関する消費者の認識に焦点を当て、独自の「RepTrak Pulse」システムで各項目をスコア化している。
以下は今年のトップ10社だ。かっこ内はRepTrakポイントと昨年の順位。
1位
レゴ(74.4、5位)
2位
マイクロソフト(74.1、2位)
3位
グーグル(73.9、1位)
4位
ウォルト・ディズニー・カンパニー(73.5、3位)
5位
BMWグループ(71.5、4位)
6位
インテル(71.1、10位)
7位
ロバート・ボッシュ(71、21位)
8位
シスコシステムズ(71、24位)
9位
ロールス・ロイス航空宇宙部門(70.7、8位)
10位
コルゲート・パーモリーブ(70.4、23位)
デンマークのおもちゃ会社レゴは去年の5位から一気に順位を上げ、トップの座に躍り出た。RIの分析によると、レゴは倫理的行動、公正なビジネス、透明性のある経営、環境保護、価値ある大義の支援という項目で、他の全企業に勝っていた。
RIのスティーブン・ハーングリフィス最高研究責任者(CRO)は、レゴは「トップからボトムまでCSRを大切に思っている」と語る。同社は持続可能性を高める取り組みとして、サステーナブル・マテリアルズ・センター(持続可能な材料センター)の建設や、世界自然保護基金(WWF)との提携などを進めている。
米マイクロソフトは、去年に引き続き2位に入った。同社のサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、企業が社会・環境に果たす責任を重視している。
「マイクロソフトは、教育を非常に意味のある世界の人的問題と認識し、その強化に力を注いでいる」とハーングリフィスは述べている。同社の共同創始者であるビル・ゲイツ元CEOは、創設したビル&メリンダ・ゲイツ財団の取り組みにより社会的責任分野で素晴らしい評価を受けている。