#BabySharkChallengeのハッシュタグで動画が拡散する現象は、8月初旬に始まった。その後、インターネットセレブで元プレイメイトのアマンダ・サーニーが、インドネシアのテレビ番組に出演し、Baby Sharkのカバーダンスを披露したのを機に勢いが加速した。
この動画を公開したのは、「PINKFONG サメのかぞく」というアプリや子供向け教育コンテンツを展開する韓国企業「スマートスタディ(SmartStudy)」。Baby Sharkは少女時代やRed Velvet、BLACKPINKなどのKポップスターらがまずカバーして人気に火がついた。
Baby Sharkシリーズがスタートしたのは2015年後半。昨年からユーチューブで流行り始めた。Baby Sharkのアプリは韓国やバングラデシュ、シンガポール、香港、インドネシアで「ファミリー」カテゴリーの人気トップ10に入っている。
これほどの注目を集めた韓国発の動画は、30億回近く再生されたPSYの「江南スタイル」以来といえるかもしれない。
スマートスタディはBaby Sharkに関して特別なマーケティング活動はしていなかったというが、同社のマーケティング担当のジェミー・オーは「Pinkfongのデジタルコンテンツの収入の65%以上はすでに韓国外で生み出された」と述べている。Baby Sharkの再生回数の85%は海外からだという。
今回のようなバイラル動画のヒットは、スタートアップ企業の知名度を一気に押し上げる。手ごわい中国マーケットにも既に食い込んだスマートスタディは米国進出も計画中だ。今後は各国向けにローカライズされたコンテンツをつくり、さまざまな地域の人気クリエーターらとコラボを展開しようとしている。