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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

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photo by Ken Okuyama Cars


外観デザインを原点に戻したというKode 0の外観は装飾を排した楔型で、最新の空力性能を用いて、安定性やダウンフォースを最大化している。

「ワン・モーション」と呼ぶ迫力満点のスタイリングを見てみよう。低くシャープなノーズからのラインは、ブレーキ冷却ダクト、そして縦に並んだLEDのヘッドライトへと一気に流れる。スタイリングはAピラーの上部を頂点として、この手のスーパーカーに不可欠なガルウイングドアを撫でながらCピラーへと鋭角的に降りていく。

ラジエーターを冷却した空気は、特別にデザインされたメッシュのカバーに被われた、テイルエンドの通気孔から効率良く排出されていく。 Kode 0を象徴するメタリック・グリーンのペイントを施された2つの大きなファンは、リア・コーナー・メッシュの中にはっきり見えるように置かれ、リアのスタイリングにドラマを与えている。



つまり、Kode 0は奥山のデザイン哲学の結実と言っていいだろう。カーボン・ファイバーのモノコックに搭載されたパワフルで、自然に空気を補給する最新の700馬力V12エンジンが、スーパーカーのデザインとして見事に溶け込んでいる。Kode 0は巨匠ガンディーニの名車の隣に置いても、すぐに馴染むほどのセンスと迫力があると言える。

やはり、こんなに格好いいクルマが作れるのは、大手カーメーカーの製造基準や安全性基準に縛られないで済むからだ。今、一般に手の届くクルマにこんなデザインがないのは残念だ。

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プラットフォームとエンジンについて、彼は固く口を閉ざしているが、プロポーションとシルエットをひと目見れば、今もノン・ターボのV12エンジンを採用するイタリアの有名なスーパーカーのメーカーであることは予想に難くない。そんな彼は、きっと来年もおぉっと声を上げるようなデザインを、きっとこの祭典に送り込んでくることだろう。

文=ピーター・ライオン

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