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経済を動かす「女子」の秘密

Photo by Timur Emek/Getty Images

平日ランチはコンビニおにぎり、でも休日は高級ホテルでアフタヌーンティー。いわゆる節約ではなく、「価値があると認めたことにはお金を出す」という目的のもと、ポジティブにやりくりする女子について以前取り上げました。

このやりくりは、平日・休日というシチュエーションに限らず、もっと細かく、日々あらゆるシーンで行われています。

例えば、「ランチにコンビニおにぎり、デザートにスタバのフラペチーノ」という女子。スターバックスコーヒーのフラペチーノは、トールサイズで500円超えする商品で、改めて考えてみると結構高い(おにぎりの約3倍)です。

ライフスタイルが変化し、1日3食が当たり前ではないとはいえ、特に平日のランチは午後の活力。しかしそれをおにぎりですませ、デザートを重視することに疑問を感じない女子は多いようで、20代女子に聞くと「自分の好物は気分の上がるものを選びたいから」という声が返ってきました。

食という毎日のことで、自分に小さなご褒美、そしてときに大きなご褒美を与える。自分で自分を楽しませているのが上手な女子が増えいます。そして、それを可能にしているのが「HIGH(高級)」「LOW(プチプライス)」のメリハリをつけたやりくりです。

このHIGH&LOWは飲食面に限らず、“HIGH&LOWコーデ”と表現される「HIGH」な服や小物と「LOW」のアイテム組み合わせたコーディネートはもはや女子の常識。たとえ全身高級ブランドをまとえる金銭的余裕があったとしてもあえてそうはせず、プチプラなものもうまく交ぜて“抜け”を作る。そんなコーディネートができる人ほど「おしゃれ上級者」と称されます。

すべて高級ブランドだったら、ある程度おしゃれになるのが当たり前。ブランドの力に頼っているだけ、お金に物を言わせるだけではカッコ悪い──ということで、インスタグラムではむしろ、低価格なユニクロを駆使した「#上下ユニクロ部」というハッシュタグが人気。7月27日時点で3万243件も投稿されています。

ブランドものや高級なものは、もちろん良い。でも、それを知っていながらプチプラやB級を自分なりに取り入れられる“余裕”の方がカッコいい。と、女子の審美眼は一筋縄ではいかないのです。そして、その感覚は見事にやりくりとも連動します。取り入れた方がカッコいい「LOW」によって支出を抑えられるから、「HIGH」も気前よく購入することができるのです。

わかりやすいところで言うと、毎日同じというわけにはいかない服への支出は抑えつつ、連日使えてかつ目立つバッグや靴は高級ブランドというコーディネート。ユニクロやH&Mの服に、エルメスのバッグをさらっと合わせる女子の存在は、日本の特異性でもあります。

となると、賢いやりくり女子に「買う価値」を感じる高級ブランドにはどんな秘訣や共通点があるのか気になるところです。そこには、2つの大きなポイントがありそうです。

まずは話題づくり。ブランドに限った話ではありませんが、セレブに着用させたり、注目のデザイナーを起用したり、それを起爆剤に店舗をリニューアルしたりイベントをしたり…。この数年では、アレッサンドロ・ミケーレをクリエイティブ・ディレクターに起用したグッチが好例で、ブランドのアーカイブを活かしながらも「これまでと違う」斬新なアイテムはセレブやインフルエンサーから広がり、「いま人気のブランド」として今改めて注目度が高まっています。

もう一つは、選び抜いた素材を使い、熟練の職人技で仕上げるといった揺るぎない品質です。レザー小物において、前述のエルメスはその最高峰の一つ。さらには、人気のバッグや財布は定番と言えど入荷待ちをしなければならないなど、いつでも手に入るわけではないというスペシャル感も女子の心をくすぐっているのです。

「HIGH&LOW」を駆使する女子の金銭感覚への対応が、高級ブランドをはじめ、女子の消費行動によって恩恵を受けている各社の今後を大きく左右していくのではないでしょうか。

文=山田茜

 

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