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photo by Barcroft Media / gettyimages

中国の自動車業界には多くのプレイヤーがいる。中国で生産する乗用車メーカーは86社あり、トラック、バスメーカーまで入れると、その数は150社以上に膨れ上がる。

今年の中国の自動車生産台数は2,700万台に達する見込みで、世界最大の自動車マーケットにプレイヤーが多いのは理解できる。ただし、国家経済貿易委員会によると、年間生産台数が200万台に満たなかった1999年時点でも、中国には118メーカーが存在していた。

高成長が続く中国では、どの産業でも先進国に比べてプレイヤーが多い。中国人の強烈な企業マインドや、新興企業を育成して税収を増やそうともくろむ地方政府の思惑も絡み、ほとんどの産業が競争過多状態にある。

政府や専門家は自動車業界の再編の必要性を叫び続けているが、掛け声倒れに終わっている。1990年代中盤、中国は自動車業界を8社に集約する計画を発表したが、それも実現しなかった。ただし、このままの状態が続くと考えている人は多くはない。北京汽車グループ会長のシュー・フォーイー(徐和誼)は昨年、「2020年には少なくとも中国自動車メーカーの20%が淘汰されるだろう」と語った。

EV販売台数は前年比82%増の34万台

にもかかわらず、急成長を続けるEVマーケットには、参入する企業が後を絶たない。新エネ自動車(ハイブリッド車を含む)の今年1~10月の販売台数は2015年の4倍近くに増え、今年1~10月の販売台数は前年同期比82%増の33万7000台となった。

しかし、急成長ではあるが中国の自動車産業全体に占める新エネ自動車販売の比率はまだ小さい。しかし、政府の強力な支援や自動運転のような技術革新が中国のアントレプレナーを引き付け、同分野には何十億ドルという資金が流れ込んでいる。

大企業、有名企業、あるいは中国の大富豪の支援の下、200以上の企業が新たに設立され、EV約4,000車種の開発に取り組んでいる。大量に沸いて出た新興企業の多くは、必要な技術の蓄積がなく、業界団体が製造許可証の発行の制限を求めているほか、中国情報工業化部もEVマーケットに参入するスタートアップを10社以内に制限することを検討しているという。

政府の規制強化の動きにも関わらず、注目を集めるEVのスタートアップの多くは、歩みを止めない。LeEcoは18億ドル(約2,070億円)を投資して杭州にEV工場を建設すると発表した。テンセントとVCのHillhouse Capital(高瓴資本) が支援するNextEVもEVの開発を進める。

政府はかつてのようには、新たな参入者をコントロールしきれなくなるだろう。新興自動車メーカーを支える個人や企業は、潤沢な資金を持ち、市場をよく知っている。新興メーカーの市場への参入は今後も止まらないだろう。

編集=上田裕資

 

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