ブルース・リーの「哲学」に学ぶ人前での話し方 知るべき10の原則とは

photo by Luis Martinez / gettyimages

カンフースターのブルース・リーは、史上最も偉大なカンフーの達人の一人だっただけでなく、かなりの哲学者だったようだ。思い浮かんださまざまなことを、ノートに書き留めていた。リーには自らの人生の原則としていた10のことがあった。人前で話す機会がある私たちの全てが、これらの原則から学ぶことができる。

1. 自分で期待する以上のことは得られない

目標は高く設定する必要がある。カンフーを極めようとするときと同じように(筆者はそう想像するだけなのだが)、私たちは挫折感にさいなまれるものだ。だが、目標を高く設定すれば、自分に努力を強い、そしてその分だけ上達できる。

2. 望むものは明確に

人前で話す機会があるなら、聴衆との間に築き得る関係と、これから話そうとする問題に関するポジティブな面に集中することが極めて重要だ。自分が伝えようとする内容、そして伝えるということ自体にあなた自身が胸を高鳴らせていてこそ、良いパフォーマンスをすることができる。

3. 物事は変わることによって存続し、強くなる

変化を受け入れ、話そうとする内容や話題を微調整していく必要がある。新しいことを学び、前進を続けることが必要だ。

4.周囲の様子は冷静な目で見る

あなたが人前で話をするとき、あなた自身、話すこと、そして聴衆をそれぞれ少しずつ切り離して観察することが必要だ。そうすることによって、様子を見ながら、可能な場合には話の方向性を調整することもできるからだ。

5. 万物とそれらに対する反応は異なる

話をする自分とスピーチのテーマ、聴衆、それぞれを明確にしておくべきだ。それぞれの役割を明確にし、良くも悪くも、それらにどう対応すべきかを明らかにしておく必要がある。

6. 自分の中にある「壁」を取り除く

話す側の立場にある私たちの心の状態がどのようなものであるかは、命取りにもなり得る。そのため、私たちの恐怖心、拒絶されることへの反応、パフォーマンスに対する反応は、全て捨て去る必要がある。私たちができる限り強く、そして誰にでも認められる存在であろうとすることを妨げるからだ。

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編集 = 木内涼子

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