実際に裸で眠っているという人はわずか8%だといわれている。つまり、実行することで効果を得られる人は、それだけ大勢いるということだ。主に挙げられる4つの効果を、以下に紹介する。
1. 熟睡できる
質の良い睡眠が脳に良いことは、すでに知られていることだ。米ロチェスター大学の研究により、それがどのように良いのかも確認されている。研究結果によれば、脳は睡眠中に神経細胞の間から毒性タンパク質を除去するのだという。毒性タンパク質は、起きている間の神経活動から生じる副産物だ。
ここで問題となるのは、脳が十分にこれらの毒性タンパク質を除去できるのは、質の高い睡眠が十分に取れているときだけだということだ。質の高い、深い睡眠を取ることができていないと、毒性タンパク質は脳細胞の中に残り、大きな損傷をもたらす。そして、最終的にはあなたの思考能力に悪影響を及ぼすことになる。情報を処理する速度が鈍化し、問題を解決する能力が減退し、創造力が失われ、感情的反応が高まる。
また、オランダ・アムステルダム大学の研究では、皮膚の温度を下げると睡眠が深くなり、就寝中に目覚める回数が減ることが分かっている。裸で眠れば、室温を変えなくても皮膚の温度を下げることができる。
2. ストレスが減る
長期にわたってストレスを抱えていることが心身に悪影響をもたらすことは、誰もが知っている。免疫系の働きを抑制し、心疾患やうつ病、肥満、認知能力低下のリスクを高める。また、ストレスはコルチゾール値を大幅に上昇させる。適切に休息を取ることはこの値を正常に戻すことを助け、ストレスを低減させる。