「パフ・ダディ」のステージ名でも知られるディディは、今年度の収入のほとんどをディアジオ社のウォッカ「シロック」の広告出演費など、音楽活動以外の収入源で稼いだ。
これは2位につけたジェイ・Zも同様で、パフ・ダディと同じくここ1年間で新作アルバムを出さず多数の公演も行っていないが、自身が立ち上げたエンターテインメント企業ロック・ネイションなどから多額の収入を得た。
3位はドクター・ドレーだった。2年前には自身のオーディオ機器ブランド「ビーツ」をアップルに30億ドルで売却し、芸能界史上で最大の年収を記録したドクター・ドレーだが、ビーツを通じた収入は現在も確保しており、昨年8月には10年以上ぶりとなるアルバムも発表した。
4位はカナダ人ラッパーのドレイクで、ここ1年で最も多くの楽曲売上を記録したヒップホップアーティストとなった。5位はウィズ・カリファで、1年間で70公演をこなし、1公演につき平均6桁台の収入を得て、自己最高の年収を記録した。
今年のランキング内での最低年収は1,000万ドルで、10年前に始まった同ランキング史上で最高だった。各人の年収は2015年6月1日~2016年6月1日の税・手数料引き前の収入に基づいており、ランク入りしたアーティストの合計年収は4億5,000万ドル余りとなった。