リフトはウーバーに比べて全米各地への進出が遅れているが、GMにとっての魅力はリフトが誇るドライバーにある。配車スタートアップや自動車メーカーの間では「サービスとしての交通」が最近のキーワードとなっている。そのカギを握るのが自動運転車と電気自動車の技術だ(電気自動車に関してはGMがシボレー・ボルトに力を入れている)。
しかし、自動運転車はドライバーによるサービスを即座に置き換えるものではなく、併用されるものだとジマーは強調する。
「サービスとしての交通という考え方において、人間のドライバーは重要な役割を担っています。例えば電話回線の4Gの技術も全く新しいところから作るのではなく、3Gの上に構築するわけで、それと同じです」とジマーは説明する。
気になるのは自動運転タクシーが客を乗せるのがいつ頃になるかということだ。ジマーは10年以内とみている。アンマンは「人々が考えるよりも早い」と考えている。リフトがいつまでドライバーに対するインセンティブに資金を投じる必要があるのか、またGMのリフトに対する投資がいつになったら利益につながるのかは、自動運転の技術をいかに早く開発し、商業利用の承認を得るかにかかっている。
それが実現すれば、GMとリフトの関係は提携ではなく合併という形に移行するかもしれない。