3. 書くことは自分自身を落ち着かせ、集中させる。そして、私たちの内側にある、あるいは習慣化されている“合図”が何なのかを認識するための、視覚的なヒントをくれる。空腹なのか、ストレスを感じているだけなのか?それが分かるようになるのだ。
衝動は私たちに、気持ちをなだめてくれる食べ物を今すぐ口に入れさせようとする。だが、そんなことをする必要はない。
4. キーボードの上に手を置くと、考えが浮かぶのと同じ速度で指が飛び跳ねるように動き、文章ができていく。だが、そうするのではなく手書きをすることで、一息つく間を持ちながら考えることができる。
実践者が効果を証言
健康と公衆衛生の専門家、オーストラリア人のベン・オマラは、自らも手書きの食事日記だけで大幅な減量に成功した一人だ。英ガーディアン紙への寄稿の中で、「健康関連のテクノロジーの中で、最善のものだ」とつづっている。
さらに、健康がデジタルに計測されるこの時代に、ペンと紙は自分にとってさえ古くさいものに思えるとしながらも、「使い古した日記に、ペンで記入していった」「食べたヨーグルトやスープ、ワインの量からカロリー摂取量を割り出し、一日の摂取量を計算して記録した」と説明している。
一方、前出のキャメロンは、まず「書いてみることだ」と話す。日記を書くのに、正しい方法も間違った方法もないのだという。