もちろん、貸し出すのはハダット個人が所有するテスラだけではない。かつてはRelayRidesの名で知られたTuro社は2009年以来、ベンチャーキャピタルから100万ドル以上の資金を調達。「レンタカー業界のエアビーアンドビー」として知られている。
サンフランシスコに本拠を置くTuroは、テスラやポルシェを貸し出すことで、ハーツ等の伝統的なレンタカー会社と差別化しようとしている。同様なスタートアップにはZipcarやGetaroundもあるが、彼らが時間単位での貸し出しを行うのに対し、Turoは複数日での利用が基本。クルマのオーナーらが直接、顧客にクルマを届けることも特徴にあげられる。
ビジネスの成長速度はやや遅くなるかもしれないが、利用者がフェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーションをとることが大事だと、ハダットは考えている。利用者同士がつながることで、大手のレンタカー会社よりも保険にかかるコストを低減できるのも利点と言える。
Turoは現在、米国の2,500以上の都市で運営しており、既にカナダにも進出している。