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テクノロジー、eコマース担当ライター。

girafchik / Shutterstock

最近は地元密着型のマーケットプレイスアプリが活況だ。この2年間で少なくとも6社がクレイグズリスト(Craigslist)のモバイル版とも言えるサービスを立ち上げている。しかし、差別化が困難なため、各社は何千万ドルもの資金をプロモーションに投じ、熾烈なシェア争いを演じている。2月25日には、企業間の争いが法廷に持ち込まれる事態まで発生した。

モバイルマーケットプレイス「5miles」の運営者で中国を拠点とするThird Stone Co.は、イーベイが運営する「Close5」の名称とロゴが酷似しており、自社のブランドが棄損されたとしてダラスの連邦地方裁判所に訴えを起こした。

「我々の方がイーベイよりも先にアプリをリリースしている。5milesの名前には、“何でも5マイル以内で見つけることができる”との思いが込められている」と5milesのアメリカ事業を取り仕切るリック・カントゥは話す。

モバイルマーケットプレイスはeコマースの中でもっとも成長している分野の一つだが、大半の企業が収益化できていないのが現実だ。主要プレーヤーである5milesやClose5、OfferUp、Wallapopは、クリティカルマスを超えるユーザーを獲得することを最優先に、SNSやラジオで積極的にプロモーションを行っている。

5milesは先月、3億ドルの評価額で3,000万ドルを調達した。同社はこれまでに総額5,700万ドルの資金を調達している。「調達した資金の大半は広告費に充当するが、Close5の名称とロゴが当社と酷似しているため、広告効果が希薄化されている」とカントゥは言う。イーベイの広報担当者に今回の訴訟に関するコメントを求めたが、回答は得られていない。

Third Stoneは訴えの中で、Close5の “Everything within 5 miles.”(あらゆるものが5マイル以内で手に入る)というキャッチフレーズも同社のものと酷似しており、ユーザーが混同した事例が発生したとしている。

創業者は元アリババ テキサス州で月間1億ドルの売買

5milesはアリババ出身のルー・リャンが設立し、ダウンロード数は一日平均3万回、累計では今年1月末時点で560万回に達している。ユーザーの多くはテキサス州のヒューストンとダラス在住で、これらの地域だけで月間1億ドルの売買を仲介している。しかし、5milesは1ドルも手数料を手にしていない。5milesや他のモバイルマーケットプレイスは、クレイグズリスト同様にユーザー同士をマッチングするだけで、実際のトランザクションは対面で行われるからだ。クレイグズリストとの違いは、ユーザー同士がスマホのGPSを使って所在地を確認したり、お互いを評価してサービスの信頼度を高めている点だ。

地元密着型マーケットプレイスアプリの先駆者はシアトルに本拠を置くOfferUpだ。同社は4年前にサービスを開始して以来、ダウンロード数は昨年11月時点で1100万回、流通総額は29億ドルを超える。また、ニューヨークを拠点とするLetgoは200万ダウンロードを達成し、昨年10月に1億ドルを調達している。5milesはこれら大手サービスとの競争に注力するべきだが、現状はClose5に対する訴訟しか頭にないように見える。「法廷での争いは複雑で長期にわたるかもしれない」とカントゥは話す。

編集=上田裕資

 

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