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2016.02.06 10:01

クリュッグの特徴を表すキーワード[酒の百科辞典]

クリュッグ グランド・キュヴェ (photograph by Kunio Kaneda)

クリュッグ グランド・キュヴェ (photograph by Kunio Kaneda)

お酒とシガーの達人、広見護氏がおすすめのBARをナビゲート。
今宵、ちょっと贅沢なひとときを過ごしてみてはいかが。
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記憶に残るものの正体

マンダリン オリエンタル 東京、37階。天空へと向かうエレベーターのドアが開くと、ジャズピアノの生演奏と共に華やかなざわめきが聞こえてくる。バーテンダーがリズミカルにシェーカーを振る音、男女の談笑の声。漂うシガーの香り。今宵もマンダリンバーはインターナショナルな客層で賑わっているようだ。

私のこのホテルでのお気に入りの時間の過ごし方は、38階の「ピッツァバーon38th」で焼きたてのピッツァを食べてから、こちらのバーに移動して飲むこと。華やかなバーではシャンパーニュが相応しい。漆黒のピアノから奏でられるジャズの音色、泡立つクリュッグ、芳しいシガーの香り、全ての五感を深く刺激する最高のペアリングだ。

クリュッグ グランド・キュヴェを飲みながら、1988年にメゾンクリュッグを訪ねた時のことを思い出した。他のシャンパーニュメゾンがステンレスのタンクを使って第一次発酵を行う中、クリュッグでは古いオークの小樽を使っていたこと。また、当時フレンチレストランで最高価格のシャンパーニュと言えばクリュッグ クロ・デュ・メニルで、ラベルに畑のイラストが描かれていた。
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シャンパーニュで畑名のものなど他になかったから、この2つのキーワード「古いオークの小樽」「単一畑のクリュッグ クロ・デュ・メニル」は今でも私の中ではクリュッグの特徴を表すキーワードだ。最高の料理、シャンパーニュ、音楽、シガー……、儚いものほど記憶に残るようだ。

krug
品名:クリュッグ グランド・キュヴェ
種類:シャンパーニュ
産地:フランス
原料:ぶどう
度数:12度
輸入者名:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
風味:トースト、ヘーゼルナッツ、ヌガーの風味
味わい:芳醇さとフィネスが合わさる個性的な味わい




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マンダリンバー

夜はピアノの生演奏がムード満点のスタイリッシュなバー

「マンダリンバー」は、ディナーの前後にくつろぐのに最適な場所。木の温もりを感じる居心地のよい空間で、マンダリン オリエンタル東京のオリジナルカクテル、シャンパンやグラスワインなどをご用意。日曜日を除く毎晩20:10頃から、ジャズの生演奏がバー全体に心地よく響きます。

〒103-8328 東京都中央区日本橋室町2-1-1 37階
TEL:0120-806-823
営業時間:11:30~26:00(無休)

編集 = 青山 鼓

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