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メディアとエンターテイメント担当

Photo by Jason LaVeris/FilmMagic / gettyimages

テレビでも映画でも、2015年はエンターテインメント業界での出演料のジェンダーギャップをめぐる議論が沸騰した。パトリシア・アークエットは2月のオスカー受賞スピーチで、あらゆる職種での女性に対する均等賃金を訴え、ヴィオラ・デイビスは9月のエミー賞受賞スピーチで、有色人種の女性の機会不平等に焦点を当てた。

「有色人種の女性と、そうではない人との間を隔てている唯一のものは、機会なのです」――テレビドラマシリーズ『殺人を無罪にする方法』で、アフリカン・アメリカンの女性として初めてエミー賞主演女優賞を受賞したデイビスは語っている。「配役が存在しなければ、エミー賞も取れるはずがありません」

さまざまなスターがインタビューで出演料について語り続けた1年だった。シエナ・ミラーは9月に、ギャラが男性共演者の半分であったためブロードウェイの役を蹴ったとぶちまけている。メリル・ストリープはBBCの取材に、自身のギャラは男性共演者より安いとこぼし、サルマ・ハエックは授賞式の場を借りて、出演料差別を”犯罪”と呼び、「あらゆる業界にはびこる問題」だと指摘している。

グウィネス・パルトロウは、これまでハリウッド女優が出演料格差を口にすると批判されるものだったと、ロイターに明かしている。「感謝が足りないのではないか、厚遇を当たり前だと思っているのではないか、などと叩かれてしまうのです。だから、昨今の女性が『しっかり話をしよう。こんなことは公平ではない』と口にしていることは素晴らしいと思います」

ジェニファー・ローレンスは10月にニュースレター『Lenny』に寄稿し、『アメリカン・ハッスル』の男性共演者が、自身やエイミー・アダムスよりも多くの収益配分出演料を得ていたことがウィキリークスの暴露で明らかになったと論じている。世界でもっとも高給取りの女優ですら、ジェンダーギャップを免れないという事実が、ハリウッドにはびこる出演料格差の根強さを物語っている。

デイビスが指摘しているとおり、女性スターのチャンスが少ないという問題も確かに存在する。南カリフォルニア大学のアネンバーグ・スクールの研究によると、2014年に映画興行収入上位100作品に登場した配役のうち、女性はわずか28.1%だった。女性を主演もしくは助演に据えた映画は21作品で、特に45歳以上の女性を主演もしくは助演に据えた映画はなかった。リース・ウィザースプーンは10月のアメリカン・シネマテーク・アワードでこのことについて触れている。「人口の50%は女性なのです。スクリーンの配役の50%は本来女性であるべきなのです」

機会不平等は有色人種の女性にとってさらに過酷だ。同じ研究によると、2014年に映画興行収入上位100作品に登場した、セリフがある、もしくは名前がある配役のうち、ヒスパニックもしくはラティーノは4.9%にとどまった。黒人とアジア系の数字は多少高く、それぞれ12.5%と5.3%である。実際、上位100作品のうち、少数派のエスニック・グループが出演している作品自体が17本しかない。

編集=Forbes JAPAN 編集部

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